「家で寝転がってゲームがしたい」これが〇〇の本音という話。
「嫌だ!疲れるし!タニシのマイクラが見られなくなる!!」
とある平日の朝。
長男は夏休み中2回も習い事等の「夏期キャンプ」で1人で泊まりに出かけて楽しんだ。
その間、次男は相変わらずの保育園生活では不憫な気がしたので、私は長男の不在に合わせて休みを取り、次男が好きだった水族館へ行こうと提案した。
すると…。
まさかの「お断り」である。
その理由は、やはりゲームだった。
睡眠第一との両立が難しい
6月の終わり頃、夫が突然PCにマイクラをDLして我が家の「マイクラ生活」が始まった。
「睡眠第一生活」を守りぬくために、色々なルールがある。
20時半までに就寝(寝室へ行く)、6時起床。
画面(TV、パソコン)を見るのは19時まで。
それに加えて、マイクラ・TVは合計1時間まで&勉強が終わってから。
こう書くと「ガチガチなルール」にも見えるけど、勉強は集中すれば15分程度で終わるような量しかやっていない。
塾に行ってるワケでもない。
ただ、視力と睡眠時間を守る為にルールを作っている。
抜け道イロイロ
しかし、このガチガチに見えるルールにも抜け道が沢山ある。
それは、お互いのプレイを隣でジーっと見て楽しんでいるのだ。
長男、次男だけではなく、夫がやると2人共となりで見ている。
(夫は数日に1回位しかやらない)
更には、TVは「画面」なので1時間に含めているけど「スクリーン」はOKという事になっているので、1時間ゲームをした後にもスクリーンでゴロゴロ寝転がりながら動画を見て楽しめるようになっている。
つい最近まで「ワンピース」を見ていたのに、YouTubeにマイクラの動画がある事を発見してしまい、ゲームの実況動画?みたいなモノを遂に見るようになってしまった。
そして最後は、友達である。
長男が仲良くしてもらっているお友達は、平日・休日問わずマンションのエントランスでゲームをしている。
休日は朝の8時頃からインターホンが鳴り、遊びに誘われる。
「遊び」と言っても、長男は持ち運べるゲーム機器を持っていないので、お友達がゲームしている横で眺めている。
長男としては満足してるみたいだし、たまに公園に行って体を動かす遊びもしていると言う。
だけど、通りかかった時は大体常にゲームを「見て」いる。
厄介な事に、この状況を見た次男が「ズルい」と言い出した。
「画面を見てるだけ」でも楽しい。
長男はお友達と遊ぶと言って出かけると、家での1時間より多く「マイクラの画面」を見てる。
その分、自分もマイクラを見たい!!
と言うのが次男の主張だ。
スケジュールの基準が全て「マイクラ」
我が家にはパソコンは1台しかない。
なので時間的に余裕がない日は、長男・次男とも1時間マイクラができない事がある。
他にも
・朝、起きられない。
・休日に遠出する。
・お迎えが遅くなった。
等で十分な時間が確保できない日がある。
するとたちまち子供の機嫌が悪くなる。
長男は最近夏休みも手伝ってのんびり過ごしているので穏やか。
一方で、次男は大変である。
夏休み中旅行へ行った時も「お泊りしたらマイクラができなくなっちゃう」と渋った。
更に、今回の水族館である。
私と2人旅=電車移動。
まずコレが嫌だと言い出した。
「暑い」「疲れる」「歩きたくない」
と、おじさんみたいな事を言う。
「一日中家にいても、マイクラができる時間は1時間だよ?」と言うと
「スクリーンでタニシのマイクラを見る」と言い張る。
そうは言ってもワザワザ休暇を取って、晴天の日にゴロゴロとマイクラを見せてる場合ではない。
マイクラをDLした夫が「マイクラばっかりで他の遊びができないのは良くないぞ」と言う、納得するか微妙な説得で何とか出発した。
無事水族館へ到着し、最初の2時間位は楽しんだものの。
メインのイルカショーを見終えると「もう帰りたい」と言い出した。
そのイルカショーは、次男が2~3歳の頃大好きだった。
ショーが終わってからも席を離れず「次の回」をずっと待ってる程好きで、1日4回見た事もある(笑)
今回も、夕方まで水族館に滞在する事になるだろうと思っていた。
それが「帰りたい」「疲れた」。
そして伝家の宝刀「お腹痛い」である。
次男の「お腹痛い」は大体「嫌・やりたくない」の場面で登場する。
確かに、イルカショーは以前と比べて私も盛り上がりをイマイチ感じられなかった。
せっかく入場料を払ったので惜しい気もするが、水族館は退散するのは仕方がない。
だけどまだ午前中である。
私は色々な提案をしてみた。
東京駅に行って、新幹線を間近で見る。
新幹線が見えるレストランでお昼を食べる。
東京タワーへ行ってみる。
他にもまずは美味しいお昼を食べに行こうよとか、色々言ってみた。
しかし全てダメだった。
不機嫌モードMAXの次男を何とか歩かせて駅まで戻り、電車を待ちながら見つけた「室内遊び場」を提案してみたら「行ってみる」とやっと乗り気になってくれた。
室内遊び場へ到着すると、お腹痛いはどこへ行ったのかお昼も食べずにピョンピョン飛び跳ねていた。
「遊んだらお腹痛くなくなった~♪」
調子良すぎである。
親だって本当はね
私も夫も、元々引きこもりタイプだ。
私は中学生の頃から自室に引きこもってSMAPのTVばかり見ていた。
1日1時間どころか、休日は24時間SMAP観覧だった。
深夜2時からの番組をオンタイムで見ないと気がすまなかった。
SMAPは今でも大好きだし、尊敬している。
だけど「自室に籠って、好きなだけTVが見られる」という状態は私の人生に物凄く悪影響だったと思っている。
これはTVに限らず、今の子供を取り巻くYouTubeやゲームも同じ事象を引き起こすだろうと感じている。
だって「ラク」なのだ。
家でゴロゴロと寝転がって、お菓子でも食べながら好きなTV(動画)を見る。
身体を動かして遊ぶって疲れるし、外は暑いし。
家の中で動画見たり、ゲームしたりしている間は、課金ゲームじゃない限りお金もかからず経済的だし、ある意味で合理的なのだ。
ただし「視力」「体力」「睡眠」と言う、健康は思いっきり損なわれる。
親だって本当は家で子供が動画見ててくれた方が、ラクだよ。
読書して家事して。
だけど、健康的に育てたいし、興味の対象が「ゲームだけ」になってほしくないのだ。
うーん。難しい。
今日も有難うございました。