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小2でも楽しめる学習漫画「政治のしくみ」情報量を侮るなかれ。

「何の仕事してるの?公務員?」

とある日。
小2の長男が突然「公務員」という言葉を口にした。

思わず「え?それどこで知ったの?意味分かる??」と聞いてみたものの、どこで知ったのか、どういう意味なのかは分からないらしい。

「皆から集めた税金を元にお給料が支払われる職種の人だよ。学校の先生とか、警察官、消防士も公務員だよ」

と教えてみたら、割とすぐに理解した。

「税金」「公務員」こんなキーワードがサクっと理解できる秘密は、マンガだと推測している。


角川まんが恐るべし


先週、こちらの漫画を購入した。


長男は、この角川まんが学習シリーズの「どっちが強い」を小1の頃から愛読している。

ライオンとトラの戦いのどこが「科学マンガ」なの?
私は動物の戦いに興味がなかったので、一切読んだ事がなかった。

だけど、どうやら我が子に限らず従妹やお友達など「令和の小学生」にはこの漫画シリーズが大人気なのだ。

歴史、国語、科学、色々な教科の漫画が発刊されている。
YouTubeで同シリーズの「日本の地理」が紹介されてのを見て、自分の為に購入してしまった(笑)

地理については、3歳の頃からリビングに日本地図を貼っているし、地理のカルタも購入したので馴染みがありそうだ。

予想通り見つけた瞬間に読み始めて、暫くは毎日読んでいた。

だけど政治はどうだろうか?
いくら同じシリーズでも読まないかもしれないよ?

そう思いつつ本棚に「そっと」置いておいたら、いつの間にか見つけて隙あらば読む程大好きになった(笑)

どうやらテーマなんて何でも良いらしい。
お馴染みのキャラクターが出てくれば「読みたい」のだ。

長男にとってジェイク(角川まんがに出てくるキャラクター)は、ドラえもんみたいな存在のようだ。

1200円とは思えない情報量


長男が「公務員」という言葉を突然発したのは、この漫画で知ったからではないか?と思っている。

Amazonにはこう紹介されている。

日本国憲法・選挙・国会・内閣・裁判所・地方自治・経済・国際社会など
テーマごとにジェイクとシェリーが政治に関するカードでバトル!
正解カードを予想しながら爆笑まんがを読んでいるうちに
難しい政治の知識がいつの間にか身についちゃう!
さらにテストや中学受験に役立つくわしい解説ページや政治クイズも充実!

Amazonより

「まずは難しい言葉とお友達になれればOK」位の気持ちで購入した。

そして早速読んでみた←私が(笑)

読み始めて10分もしないうちに謝りたくなった。

ごめんなさい、角川まんがシリーズさん。
私、侮っていました。

心の懺悔(ざんげ)


日本国憲法の成り立ちからスタートして、天皇と政治。
三権分立、立法の流れ、日本経済、株式会社の仕組み、国際社会…と「それぞれ独立した本が作れるのでは?」と思う程の情報量なのだ。


例えば「公務員」というキーワードが出てくるページには、公務員の給料の出どころや職種のみにとどまらず、行政改革によって公務員の数が減っている事にも触れられている。

国家公務員の数の推移を表したグラフには「平成19年 郵政民営化」等の近代歴史もしっかり書かれている。

国や地方の財政について解説したページもあり、歳出で最も大きな割合を占めている「社会保障費」について、増加の一途をたどっているグラフも掲載されている。

https://www.mhlw.go.jp/content/12600000/001144715.pdf


こちらのリンクは厚生労働省のHPだけど、是非見てみて欲しい。

漫画に掲載されたグラフを見ると、昭和50年は約3兆円だったのに対し令和7年は150兆円になっている。

こんなグラフの数字まで興味を持って読んでいた気配はないけれど。
漫画の中で「社会保障費が一番多い」という言葉は目に入っていると思う。

後半は国際社会のページで地域統合の紹介(APEC、BRICS等)やSDGsについても触れられていた。

殆どのページで「欄外のクイズ」があり、隅から隅まで目一杯情報が詰め込まれている。

お友達作戦


自分が子供の頃、政治について学んだ記憶があまりない。
ただ、小学校高学年の時に遠足で国会議事堂の見学に行っているので、恐らくその時に教科として学んでいたのだろう(笑)

でも全く記憶がないんです。

何となく触れた気がするけど、「ふーん」で終わっていた。

授業を終えて家に帰れば、その内容を思い出す事も一切なかった。
受験勉強として取り組んだ記憶もない。


それはやっぱり「身近」じゃなかったのだ。


この歳になってやっと
「このままの社会保障制度では絶対に維持できない!」とか、
「もっと公教育が多様にならないと不登校が増える一方だ」とか。
政治に繋がる事に強い関心を持つようになった。


でも子供の時は「頭の良い大人が何とかしてくれるんだろう」と思っていた。

だけど、どうやら「頭の良い大人」は何とかしてくれないのだ。
社会保障費のグラフ1つ見ても、「何とかしてない」事は明らかなのだ。


それは「頭の良い大人」のせい?
違う。

私たちが無関心でいた事によって、作り出された結果なのだ。


何となく選ばれた政治家。
組織票で選ばれた政治家。

そういう人達が嫌われない様に「痛みを伴う改革」を避けて、議員の椅子にしがみついた結果がこんな世界を生み出しているのだ。

だからお友達になろう。

親子でそれぞれ漫画を楽しんで終わりではなく、日々の生活の中で「政治」に関わる話題を見つけて、話題にしてみよう。


「家の中の法律」を作る会議をしても良い。
その法律に基づいて「裁判ごっこ」をしてみても良い。
公園に新しい遊具ができたら、市議会の議事録を探してみるのも良い。

勉強が味気ない暗記科目にならないように。
一緒に楽しんでいきたいと思う。

<あとがき>
この漫画で個人的に刺さったのは衆議院選挙の投票で最高裁判所の裁判官「国民投票」をする理由について解説されたページでした。
正直、全然分かっていませんでした(^_^;)
このテーマに触れた本も少ないし、平和で呑気な人生を歩んでいるので「裁判」なんて全く身近じゃない。
そういう事を漫画でサラっと学べるなんて。
本の力ってスゴイです。

**「昨日読んだ本」コーナー**



オンライン読書教育「ヨンデミー!」に、毎日「感想提出」をしている子供達が昨日読んだ本を紹介するコーナー

〈長男〉

どうやら廃盤の様です。
図書館で借りました。3万円って…(@_@)

〈次男〉



今日も有難うございました。



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