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手数料は本当に「悪」なのか?

「あー、目がショボショボする…」

今年の七夕の短冊に、次男が「おきなわへいきたい」と書いていた。

それを見て以来、どこかのタイミングで今年度中に行きたいと思っている。

思っている…けど。

「沖縄」という旅先に選択肢が多すぎる。

離島?本島?

ホテル? グランピング?

アクティビティーは?

季節は?

選択肢が多い。
選択肢が多すぎて、永遠とスマホとにらめっこになってしまう。

何でもスマホでできるようになった。

でも、これって結果的に時間を奪ってないだろうか?


すっかりご無沙汰の「カウンター」


沖縄旅行の検索に疲れた私は、その隙間にフィンランドの本を読んでいた。

そして、記事のタイトルの通り「フィンランドに行ってみたい」と思った。

早速「スマホでフィンランドまで家族4人で行くツアーを予約できるのか?」を試してみた。


すると出てくる、出てくる。

HISで5泊6日 家族4人で調べたところ120万円ほどだった。

4人家族になってから海外へ行った事がないので、この値段の妥当性が全く分からないけど「沖縄より高い」事が分かった←当たり前(笑)

もう10年近く海外へ行っていないので、最後に海外旅行をした時は勿論スマホで予約なんてしなかった。

旅行会社のパンフレットを大量に持ち帰り、家で散々眺めた後にカウンターで予約をお願いしていた。

「パンフレットを眺める」という時間はそれなりに長かったけど。
カウンターへ行けば、その日のうちに予約を完了する事ができていた。

それが、自分の希望に最も合う旅だったか?は分からないけど。
選択肢が有限だから決められたのだ。

手数料が…と言うけれど


同じく、金融機関の窓口に行く人も相当減ったのではないだろうか?

ネットが普及して、投資ブームが到来した。
「NISAを始めるなら、手数料の安いネット証券がおススメ!窓口に行くヤツ
はバカ」

位の言いぶりで、「ネット」が流行っている。

口座開設そのものは、確かにネット証券でもまぁまぁ簡単にできる。


だけど「何に投資する?」みたいな所を調べ始めたら、やはり選択肢が多くて迷子になる人は多くないだろうか?

YouTubeでも、noteでもそういう検索を始めると無限に情報がやってくる。

私の知人の中に、何円も前から「ネットで投資」をやろうとして踏み出さない人がいる(同世代)。

一方で、近所の金融機関にフラっと訪れた時に窓口の方に薦められて、その場でNISA取引を開始したという知人もいる。
何とその方は60代である。

「窓口で薦められるがままに加入するなんて…!」と、嫌悪感を持つ人もいるだろう。

だけど、「自分で何とかしよう」と何年も足踏みをしているよりも、手取り足取りやってもらってサッサと始められて良かった!とも言えるのではないだろうか?


実は私自身も、少し前にネットで証券口座を開こうとした時に、うっかり間違えて「郵送で開設」を選択してしまった。

1週間程経って送られてきた封書の中には、小さい字でぎっしり書かれた「重要事項説明」が入っていた。

一応サラっと目を通してみたけど、「ポイントとなる部分」はどこなのか?が分かり辛い。

裏を返せば、もしこれがネットだったら重要なポイントなんて気にする事もなくスクロールしていたかもしれない。

そう、私達は何でも気軽にネット取引をしているけど「大事な所を読み飛ばしている可能性」もある。

その点を解説してくれる人に対する「手数料」は、本当に悪なんだろうか?

勿論、口座管理手数料という長期コストもあるのでコストは安いに越した事はないけれど。

でも、自分が万が一「若年性アルツハイマー」にでもなればスマホで取引していた資産は、存在すら自分にも家族にも知られないまま消えていくかもしれない。

全てにコンシェルジェが欲しい


選択肢が多いって、良い様に見えるけど時間を奪う。

子供の学習道具1つを取っても、楽天とかで調べると無限に出てきて迷う。
イトーヨーカドー辺りへ行けば、同じ機能を持つ商品の選択肢は多くても10個位なので「目移り」にも限界がある。

そう「目移り」の時間が長いのだ。

旅行も、「パンフレット」だった時代は限界があった。
だけど今は無限の選択肢がある。


インスタを開けば、フォローしているワケではないのに
「子連れ最強ホテル5選」とか「コスパ良すぎ宿」とか、魅力的な動画が次々と流れてくる。

宿泊予約サイトも「じゃらん」「楽天トラベル」の2択だった時代から大きく変わった。


去年も書いたけど、私と子供のやりたい事も違う。


いっその事「旅行コンシェルジェ」みたいな窓口があれば良いのに…と思う。

ホテルと飛行機の予約だけをしてくれる「旅行カウンター」ではなく。

家族構成、好み、旅先でやりたい事、旅行に求めるモノ…みたいな話をして
日程も宿泊先も提案してくれるようなやつ。

そんなのあるのか??

と検索してみたら、あった(笑)

国内外問わず、見積もりのリクエストを送ると数日後に見積もり提案が届くサービスらしい。

試しに見積もりフォームを見てみら、基本的な情報
・日程
・行先
・人数

を入れた後に、「こだわりポイント(500文字以内)」という入力欄があった。

ここに家族のやりたい事を詳しく書く程、きっとピッタリなプランが見つかるのだろう。

試しに何か書いてみようかと試してみたけど、これが意外と難しかった。


やっぱり私は窓口に行きたいのかもしれない(笑)

過去にネットで見かけた「絶景」の写真とかを見ながらイメージを伝えたり、食事やホテルのイメージとか細かい希望を伝えやすい気がする。

そもそも、この初めて見た「コンシェルジェサイト」に個人情報を入力して大丈夫なんだろうか?と、ちょっと不安になる。

そしてまた、ネットで評判を調べてしまう…。

あ、元の木阿弥だ(笑)

という事で、「リアル店舗で人に相談する」って案外悪くないのかも。


それにしても、世の中の共働き家庭は一体どうやって旅行を決めるんだろうか?

何回もやってるけど、本当に目が疲れる(笑)

<あとがき>
少し前に読んだ「週末、森で」の中に旅行会社で働く女性が出てきました。
お客さんに「何でも良いからおススメの宿を紹介して欲しい」と言われて困惑するものの、後日同じお客さんから「あなたの紹介してくれた宿、凄く良かった。またよろしくね」とお礼を言われるというシーンがあり「また宜しくね」と言える相手がいるって羨ましいなぁと思ったのです。
選択肢が多い事は素晴らしいし、何でも自分で調べられる時代にはなったけど。
大切な時間を守る為にも「餅は餅屋」という精神も大事かもしれない?と思う、今日この頃。

今日も有難うございました。


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なんでもやってみる母
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