あと1回の運動会
「ピッピ ピッピ」
笛を鳴らしながら、子供の先頭になって誘導する次男の担任の先生。
「先生緊張しているな」
普段は若くて可愛い先生の表情はいつもより硬い。
笛に合わせて歩いてくる次男を見つけて、私はその笛の音を聞きながら自然と涙が出ていた。
皆勤賞の運動会
昨日は、次男の運動会だった。
現在年中の次男が通う保育園は、長男も通っていた。
長男が生後5か月で入園した時、保育園は「開園2年目」で、その年に初めて運動会が開催された。
近隣の小学校体育館を借りて開催する運動会。
気づけば、我が家は第1回から皆勤で参加している事になる。
運動会では1学年2~3種目ある中、毎年必ず固定で取り組む競技がある。
年中さんはパラバルーン
年長さんはソーラン節
初めてソーラン節を見た時、たった6年でこんなに大きくなるものか…と驚いた。
長男と同じクラスだったママ友とも、毎年のように
「自分の子がソーラン節を踊る姿を見たら、想像しただけで泣けてくる!!」と話していた。
それなのに、どういうワケだか去年長男がソーラン節を踊っている姿を見た時は泣けなかった。
時代が行ったり来たりする
「ピッピ ピッピ」という笛の音と共に行進して、定位置に着く次男。
今年は次男がパラバルーンに挑戦する年だ。
先生の笛と「大波!」「小波!」等の合図に合わせて全員がきちんと演技をしていた。
赤ちゃんみたいだと思っていた次男も、もう「年中」になったんだ…と改めて実感して、何故か泣けてきた。
プログラムの最後は年長さんのソーラン節。
去年の長男は泣けなかったのに、何故か他人の子供達のソーラン節は泣けてきた。
長男が年少・年中の時はコロナ禍で小学校の体育館を借りて運動会ができず、去年は3年ぶりに運動会ができて嬉しかった事。
でも、長男より上2学年世代の親子は広い体育館で披露ができなかった。
残念だっただろうな。
いよいよ来年は次男が年長になり、私がこの保育園の運動会に参加するのも最後なんだ…。
毎年参加してきたからこそ、色々な思いがこみ上げてきた。
保育園だからこそ
去年は体育館で開催できたものの、各家庭保護者2名までしか観覧ができなかった。
その為、多くのご家庭が「両親のみ」という参加だった。
今年は「原則4人まで」となっていたものの、相談すればOKという形になったので兄弟の参加が圧倒的に増えた。
長男より2学年上位の子供達は、年少~年長の縦割り活動で一緒に劇をやったり交流が多かったので懐かしい顔ぶれが沢山いた。
バラバラの小学校へ進学し、久しぶりに再会した子供達は、運動会が始まる前は何となく恥ずかしそうにしていたものの、時間が経つにつれて元の空気に戻り、後半30分位は子供達も観覧そっちのけで各地で記念撮影したり遊んだり、ソーラン節を一緒に踊ったりしていた。
下の世代の子供達も、次男と同じ学年や、長男・次男のお友達の兄弟とか、各学年に知っている子が沢山いる。
0歳から6歳まで、赤ちゃんが子供に成長する一番変化する時期を一緒に過ごしているので、よその子を見ても「あ~、あの子凄く女の子らしくなったな」とか、「去年は泣いて参加できなかったのに成長したな」とか、色々な思いが出てくる。
今はまだ保育園に通っていない0歳、1歳の兄弟たちも来年にはここで一緒に競技に参加してるのかな?
この赤ちゃん達が大きくなる様子は見る事ができないんだ。
そう思うと何だか無性に寂しく思える。
もうこの保育園とお付き合いできるのも、あと1年半なんだ。
あと1年半を思いっきり楽しもう
雨の日の送り迎えは大変。
月曜の朝、金曜の夕方の荷物も大変。
お迎えの時に「公園で遊んで帰る」と言われるのも大変。
だけど、あと1年半しかない。
こんなに先生と直接話せる機会もない。
貴重な時代を、1日1日を大切にしよう。
改めてそう思えた運動会でした。
さて、来月はいよいよ長男の小学校初めての運動会。
何を思う事でしょう。
今日も最後までお読み頂き有難うございました。
大雨の日曜日ですが、楽しい1日になりますように☆彡