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「フルコミットモード」の低年齢化?
「あ、この子は小3だって・・・」
とある日。
私は子供の通うスイミングスクールにいた。
廊下の掲示板には、スクールの「選手コース」に在籍している子の大会成績報告が載っているポスターが貼られていた。
名前、学年、タイム。
何よりも気になる事は「学年」だ。
2人掲示されていて、小4と小3だった。
小3なんて、長男の1つ上。
スゴイな。
単純に才能も凄いし、選手コースの子を持つご両親も凄いと思う。
選手コースと言えば、週5~6日は練習がある。
親も子も「フルコミットモード」だ。
極めるの早くない?
小学校のプール授業で、「泳ぎ方」を習い始めるのは小3か小4辺りだと聞いた。
それに対して多くのスイミングスクールでは3歳から「スイミング指導」がスタートする。
我が家の長男、次男も3歳からスイミングをスタートしているが、残念ながら突出した才能はなく、もうすぐ小3になる長男も「選手コース」には程遠い(笑)
小3で選手コースに所属して活躍するなんて、本当に凄い事だと思う。
もう1つ習っている体操も教室にも「選手クラス」「育成クラス」「プレクラス」の様に3段階くらい普通の体操教室とは違うクラスがある。
通常クラスは小学校の様に鉄棒・跳び箱・マット+αでトランポリン。
対して「選手系クラス」になると、オリンピックで見るような吊り輪やあんま等、普通の人生では中々触れない競技の練習が始まる。
体操の見学をしていると小学生になっても逆上がりが難しい子もいれば、未就学児でも逆上がりどころか空中逆上がりや転回が綺麗に決められる子もいる。
去年の夏に、次男(年長)と同じチームに所属していた「キラリと光る子」は、初冬にコーチから推薦を受けて育成のプレクラスへ昇進?した。
身長110㎝あるかどうか…の小さくて可愛らしい女の子だ。
体操も育成コースも、やはり週5~6日程度の練習がある。
全員が毎日参加しているか?は分からないが、あの小さな子も間違いなく週1どころですまない練習をしていると思うと…本当に凄い。
こんな事を妄想しても意味がないと思うけど、万が一自分の子供が「選手」「育成」の様な週に5日以上通うクラスにスカウトされたら凄く戸惑うだろう。
それこそクラブの近くに引っ越そうか?と悩むかもしれない。
でも、中学受験組も「小6の2月」というゴールは決まっているので期間限定だけど同じ位…いや、負けない位のフルコミットモードだ。
ずっと忙しい受験組
周りに小学校受験をして、私立小学校へ行った知人が何人かいる。
私達位の世代の人が私立小を受験した頃は、自宅学習で合格した人も多かったみたいだけど、平成~令和の小学校受験で「塾ナシ」はとてもレアだ。
多くの子供が、年長になると最低でも週2回。多い子になると週5~6日通塾というケースもある。
(クラクラする…)
私立小学校へ入ったからと言って「終わり」ではない。
熱量が高めの保護者さんの中には、合格した直後から「サピックス 年長クラス」に子供を通わせ始めた人もいる。
特に付属の中学・高校がない、純粋に小学校のみだと低学年のうちから「塾のかけもち」をする人もいる。
更には、よっぽどの問題がなければ大学までストレートで進学できる付属校に通う子も、小3辺りから塾に入るそうだ。
その理由は、「中学から入ってくる子の偏差値がどんどん上がっていて、内部進学組と中学受験組のレベルの差が大きくなってしまうので、差が開きすぎないように内部進学組も相応の勉強をする」との事。
そして中学受験を終えて、無事に中高一貫校に合格した子も忙しそうだ。
このXを偶然見つけた時、泡を吹きそうになった(笑)
過酷な中学受験を終えてようやく私立中の入学手続きに行ったら、校門前でこれを配っていてガンギマった教育ママが説明会の席に座るなり中身を熟読していたという話を聞いて爆笑している。東京のキッズ、逃げ道が塞がれてて可哀想。 pic.twitter.com/Pjt4Rk1RaG
— 窓際三等兵 (@nekogal21) February 16, 2025
つまりは、大学合格までずーーっと忙しいのだろうか?
中学受験なら遅くても小4から。
小学校受験なら年少から。
幼稚園受験なら0歳から。
都心の子は結構な割合でこんなに忙しいのかもしれない。
「結果」が早く求められる時代
体操を見学していると、いつも感じる。
自分が子供の頃は、「体操教室に通っている」なんて人はあまり周りにいなかった。
おそらく田舎すぎてそういうスクールがなかったのかもしれない。
飛び箱だって7段位飛べれば拍手喝采?だし。
鉄棒なんて逆上がりできれば◎だった。
むしろスポーツを本格的にやり始めるのなんて、中学生以降の部活が初めてという人も多かったのではないか?
勉強だって、小学校時代に公文に通う子はいたけど塾に通ってる子なんて見た事がなかった(田舎だから?)
選択肢が多い事は良い事だと思っていた。
だけど、習い事の選択肢が多すぎて「アレもコレも」になる。
体操が上手で育成クラスへ行く子を見ていると、本来は中学受験もこれくらい「突出して勉強ができる子」がもっとレベルの高い学びを求めてやる事なのかもしれない…と思う。
正直、体操教室に「選手として活躍してほしい」と思って子供を入れる親はそんなに多くなさそうだ。
だけど中学受験の様な世界だと往々にして、子供の適正は無視して大学というゴールに向かって最適解な中学へ進学させてたい…という「親の想い」が主導で塾の扉を叩く人もきっといる。
ふーーー。
何か、色々と早くないか?
子供が子供らしく過ごせる時代が奪われている。
それも気になる。
でも、親もあらゆる産業から狙われている気がする。
のんびりさせてくれよ(笑)
赤ちゃん時代を無事に終えて、やっと「人間同士」の親子になれた。
小3ともなると、色々な場面で大活躍?している子供が沢山いる。
だけど、子供が子供らしく過ごせる時間はあと10年もないかもしれない。
周りに流されず、時間という資源を最大限大切にして生きていきたい。
<あとがき>
長男に小学校受験させておいてどの口が言うんだ…(笑)と思いましたが。
小学校受験ってペーパーは勿論ありますが、絵を描いたり、折り紙したり、工作したり、親子で取り組む事が多くて楽しかったです。
きっと受験をしなければ、あんなに濃い時間を過ごす事はなかっただろうし、全く後悔はありません。
でも中学受験は、ちょっと私には…サポートできる気がしない(笑)
**「昨日読んだ本」コーナー**
オンライン読書教育「ヨンデミー!」に、毎日「感想提出」をしている子供達が昨日読んだ本を紹介するコーナー
〈長男〉
<次男>
今日も有難うございました。
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