週1回の習い事は「発表の場」であると意識せよ。
「そうそう!膝に体重を乗せて…!良いよ!良いよ!」
とある日の夜。
長男が体操教室の準備運動で行われている「立ちブリッジ」の練習をしていた。
立ったまま後ろに身体をそらせてそのままブリッジへ…という技である。
夫がYouTubeで練習方法等を検索し、それを家族で視聴して、長男も次男も練習を始めてから10分程度でできるようになった。
喜ぶ子供達を見て、「何でもっと早く家で練習しなかったんだろう?」と残念な気持ちになった。
キラリと光る子への一歩
長男、次男共に3歳頃から体操教室へ通っている。
体操教室の準備運動では、毎週必ず「ブリッジ」が含まれている。
「立ちブリッジをやりたい!」と手を挙げた子は先生がマンツーマンで付き添って挑戦している。
「立ちブリッジ」に立候補すのは約20人中大体2人位。
そういう子は体操も上手だし、「キラリと光る子」という印象を受ける。
以前は小学生クラスの中にしか「立ちブリッジ」をやる子がいなかったのが、この1年位で幼児クラスの中にもできる子がポツポツ出てきた。
てっきり、「ある程度大きな子が挑戦するもの」だと思っていたけれど、身体の小さい女の子の方がしなやかに立ちブリッジができていて驚いた。
長男、次男にも挑戦してみて欲しいな…と思い、毎回「今日やってみなよ」等と声をかけるが「できないよ、怖いよ」等と言って拒否していた。
ところが…である。
急に夫が練習動画を探してきて、挑戦してみたら簡単にできた。
拍子抜けである。
子供達は大喜びで、何度も立ちブリッジをしている。
そして「早く体操に行きたい!」と目をキラキラさせていた。
できたら楽しくなる
過去にも同じような事があった。
2人ともマット運動の前転・後転が長い間「イマイチ」な仕上がりだった。
それも、自宅で集中的に練習をしたらできるようになり、2人で何度も回転して喜んでいた。
「体操教室に通っているのに?効果ないの?」
と思ってしまうけど。
体操教室へ通っていると言っても、マット運動は2週に1回。
それぞれの技を練習するのも2~3回あるかどうか?という程度。
つまり「それだけでは上達しない」という事なのだ。
(我が家の場合は)
ピアノと同じ
振り返ればピアノなどの習い事も同じだ。
私も子供の頃ずーっとピアノを習っていたけど、週1回教室で弾くだけでは到底「曲を弾ける」ようにはならない。
自宅で毎日練習をして、やっと弾けるようになる。
逆に1週間何も練習をしなければ、全然次へ進む事ができない。
お受験塾に通っていた時代も先生がマザーリングでよく話していた。
「週に1回ここで勉強するだけでは合格できません。残りの6日間ご家庭で宿題や苦手な課題にどう取り組むのか?机上の勉強以外にも学びは常にあります!」と。
正直、お受験塾は授業料が物凄く高いし「受験」というゴール設定があり、「宿題」として沢山の課題が出てくるので家庭でもすごく頑張った。
「何もやらない日」なんて1日もなかった。
でも、「受験」じゃなくても同じなのだ。
「ただ通っているだけ」では上達しない。
習い事は発表の場
ネットの世界には沢山の「ハウツー」が蓄積されている。
体操教室で習う、マット、鉄棒などの練習動画もあるし、水泳の練習方法を教える動画もある。
習っていないけど、サッカー、かけっこ、太鼓、武道などの動画だって沢山ある。
私は昭和の人間なので、子供に何かをやらせたいとか、子供がやりたいと言い出した時に、すぐに「習い事」を検索してしまう。
だけど、検索してみたら「ネットの先生」が教えてくれる事は沢山ある。
まずはそこから始めてみるのが賢いのかもしれない。
(今更だけど)
体操もプールも、習い事は週1回の「発表の場」である。
家で自主練した成果を発表して、改善ポイントを教えてもらう。
そういう気持ちを持つ事が、上達も早くなる。
そして、子供が「早く行きたい!」と思ってくれる事が親としては何よりも嬉しい。
今日も有難うございました。