ぎょうぎょう

東京郊外に暮らす、何につけても中間層の、どこにでもいる男が抱える、どこにでもあるアラサークライシスについて駄文を綴る。

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東京郊外に暮らす、何につけても中間層の、どこにでもいる男が抱える、どこにでもあるアラサークライシスについて駄文を綴る。

最近の記事

自分のことは棚に上げてしまうのが人間

人間はみんな、自分のことを棚に置きがちだ。 現代に奴隷制度はないが、低賃金労働者たちが作った食材や衣服、工業製品の恩恵を受けている先進国の国民は、直接的に依頼していないだけで、過酷な労働を彼らに強いている。という話をどこかで読んだことがある。 これを読んだとき、「たしかにそうかもしれないな。ひどい話だな」と思ったが、どこか他人事というか、自分が彼らに過酷な環境での労働を強いているという感覚はあまりなかった。 でもきっと、俺のような人がこの構造の一番の加害者で、そのような

    • 「けがの数だけ、小さくなって」、俺は弱者のふりを続けるのか?

      いつも聞いている奇々怪々というラジオで、「弱者のふりした強者」について話していた。どういうことかイマイチ、ピンとこなかったが、なんだか気になるモヤモヤを抱えながら眠りにつき、目が覚めて少し頭が整理されてから、もう一度聞いたら、言わんとしていることが理解できた気がする。 ラジオの中で話題に上がる『サンクチュアリ』という相撲のドラマは俺も見た。正確に言えば、まだ途中だが、話の大枠が見えてくる程度までは進んだ。 このドラマでは、地元では圧倒的に腕力の強い不良少年が、力自慢が集ま

      • IKEAの時計

        我が家の壁には、俺が昔、IKEAで数百円で買った時計が掛かっている。 別に気に入っているわけではないが、一人暮らしの頃にテキトーに買ったものがそのまま残っている。妻は他の時計が欲しいと言ったが、かれこれ1年弱、良いものに出会えず、未だにこれを使っている。 邪魔になるデザインではないし、機能もするので何の問題もないが、他の家具には多少なりとも気を使っているだけに、誰かが遊びに来たときに見られるのが少し嫌だ。うちに遊びに来た友人たちは、「え、家具はこだわってるのに、時計はこれ

        • 「もったいない」から、肥満児は生まれる

          「もったいない」精神が人を太らせるのではないかという説がある。俺が提唱している。 太っている人は、食べ物を残さない。もったいないから、出されたものは全部食べるし、鍋の汁はもちろん雑炊にして最後の一滴まで有効活用する。 無駄が大嫌いなのだ。 ご飯はできたてが美味しいから、冷める前に全部食べる。冷めてしまっては、せっかくの「できたての瞬間」がもったいない。 しかし、これでは一日3回しか来ないご飯の時間が、すぐに終わってしまう。もったいない。だから、おかわりをする。そして、

          朝から眠れずひとり十二人の怒れる男

          朝4時に目が覚め、そこから3時間経っても全く眠れない。 急にこれから歩むであろう自分の人生が嫌になり、追い込まれたのではないかという考えに苛まれてしまった。 いま同棲している彼女と結婚し、子供が生まれたら彼女の実家の近くのマンションか何か、今のとこより安くて広いけど都心からは離れた、でも人の多さは変わらない千葉のベッドタウンに引っ越し、子育てとローン返済に四苦八苦しているうちに気づけば50歳。なんていう、どこにでもある人生が目に見える。 そんな一見普通の人生こそが素敵な

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