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8/31 夏休みは遊んでから宿題する子の行く末
「さくらちゃーん!あーそぼー!」
玄関のピンポンの音すら弾んだように聞こえる近所の子の誘いを力無く断った、あの8月31日の夕焼けを覚えている。
確か、同じ漢字を40回ずつ書くという、悟りでも開くかのような修行じみた漢字の練習帳をはじめ、いろんな宿題を中途半端に残したまま夏休みの最終日を迎えていたのだった。小学校の宿題の量って絶妙で、毎日やればすぐ終わるのに、すぐ巻き返せると思って油断すると後悔する
絵に描けるものの全て。
西加奈子さんの「さくら」を手に取ったのは、
小学5年生のときだったと思う。
当時、私は親戚のおばちゃんと、それぞれが選書した本の貸し借りをしていた。その時、母の本棚にコンプリートされている五木寛之のエッセイ集を選んで差し出したかわりに、おばちゃんから借りたのがこの本だった。
活字には多少の免疫がついていたものの、当時の私には鮮烈だった官能に圧倒され、登場人物のやることなすことがいまいち頭に入って
この夏、ららばいが残したもの
海と山に囲まれた、古きよき小さなまちを舞台にした、わずか35分の作品「門司港ららばい」は、地元への熱い愛を、プロの演技と一流の作り手の腕が形にした異例の自主制作映画。先週の上映会では、ポルトスタッフも、ボランティアスタッフも総力あげて出動して、無事に幕を閉じた。
観客の皆さんには、「大変だったねえ」と私にまで労いの声をかけてくれるのだけれど、実は私、映画にも上映会にもそんなに携わっていない。舞台挨