細谷 知司

ビジネス・パーソンの人材開発、AO・推薦入試の受験指導、ブックライティングなど、さまざまな分野で仕事をしています。 日々の気づきや参考情報をお伝えしてまいります。また、趣味の哲学や書評なども記事として投稿しますので、多くのみなさまにご覧いただけると大変うれしいです。

細谷 知司

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最近の記事

「関与」はなくても責任は取れ、と私はいいたい!

広島で起こった参院選の買収問題に関して、与党幹事長の発言がかなり気になったので、思ったところを整理したい。 ■「その支出には、関与していない」2019年参院選広島選挙区の公職選挙法違反事件において、河井夫妻に対して1億5000万円が提供された問題に関して、記者からの質問を受けた幹事長は見出しの通り回答した。 この1億5000万円については、買収の原資となった疑惑が指摘されている。 だからこその否定なのだろうし、河井夫妻も買収に使ったお金は全額自分のふところから出したと証

    • 「先生」は苦手だ……それが感じさせる「画一性」から遠ざかるために

      アップダウンの激しかった今週。今回はそのなかで感じたことを備忘録的に整理しておきたい。「先生」という言葉を入り口に、価値観の多様性を真に受け入れることの大切さ、難しさについて考える。 ■ 前職時代の苦い経験前職ではお金にかかわる交渉事に長く従事していた。 お金が絡むとその人の「素」の部分、特に負の側面が強く前面に出ることを経験的に学んだ。 ふだんから指示することに慣れている人、「先生」と呼ばれる人が相手方になったとき、(あくまでも「傾向」ではあるのだが)交渉の難易度が格

      • 「ポジティブな自責」の大切さ~平成の「誠意大将軍」に思いを馳せる~

        前回「説明力」について書いたところ、「小室文書に触れるのかと思った」とのコメントを友人から頂戴したので、よい機会だと捉えてこれまで漠然と思っていたことを整理してみたい。 ■「説明力」については拍子抜け「説明力」に必要なものは一貫性である…… みたいなことを書くつもりで準備していたところ、突然の「解決金」問題の浮上。これで一貫性のなさは明らかになったので、「説明力」と結びつけて語るまでもないだろう。 村上春樹の小説(特に「三部作」の頃)の主人公ならば、「やれやれ……」と深

        • 「やねこい」から考えてみた「まん防」~今、必要なのは「説明」する力~

          コロナ禍は収束を見せず「まん防」なんて言葉遊びも始まるなか、それでもそこから多少の教訓を引き出したい。キーワードは広島弁の「やねこい」。よろしければご一読ください。 ■「あんた、やねこい人じゃねぇ」2010年から5年ほど、広島で働いていたことがある。 よく訪れた流川のスタンドのママさんに、「あんた、やねこい人じゃねぇ」と何度もいわれたことを思い出す。 「やねこい」とは、広島弁で「面倒な、難儀な」という意味である。 それ以来、個人的に「やねこい」というフレーズが気に入っ

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          「正常性バイアス」に対する「リスクマネジメント」の大切さ~厚労省の送別会問題から考えたこと~

          ■「アホやなぁ…」と感じた深夜の送別会僕は道徳家じゃないから、「李下に冠を正さず」なんて言葉を堂々とは口にできないし、そうするつもりもない。 とはいえ、仕事の関係上、ちょっとは人前に顔をさらすようになったので、「立ち小便ができなくなる」といって国民栄誉賞を辞退した世界の盗塁王・福本豊さんの気持ちが今は少しだけ理解できる。 そして、厚生労働省老健局の職員が20人を超える大人数で、しかも、一部の参加者は深夜まで送別会をやった問題。 もちろん、叩かれるのは仕方がないし、擁護す

          「正常性バイアス」に対する「リスクマネジメント」の大切さ~厚労省の送別会問題から考えたこと~

          言葉の力を高める~コロナ時代のリーダーへ

          緊急事態宣言が発令され、在宅ワークの時間が増えました。 感じていることをそのままにいえば、 コロナにまつわる話には常に「モヤモヤ」を感じています。 わからないことが多いから、モヤモヤする。 にもかかわらず、したり顔で語る人たちにモヤモヤする。 情緒的な議論が多いことにもモヤモヤする。 何より、力のない政治家の言葉に一番モヤモヤする。 管理者向けの研修等でリーダーシップを話題にするとき、 基本は対話をベースとして周囲の価値観を大切にする、 しかし、有事には強く

          言葉の力を高める~コロナ時代のリーダーへ