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【企業インタビュー】地域の「明日」と「未来」が輝くために、副業者とともに事業を展開

鳥取県米子市で不動産・住宅業を営むあすとみらい株式会社。創業3年目(取材時)のフレッシュな会社です。今回 企業の代表を務める武良 英昭さんに副業者採用のきっかけや経緯、採用後に起こった変化などについて伺いました。

-企業の特徴について教えてください

弊社は総合不動産の会社です。不動産物件の売買の仲介や、リフォーム事業を展開しています。あすとみらいという社名には、不動産を通じてみなさまの「明日」と「未来」が輝くためのお手伝いをしたいという思いを込めています。

私自身は、元々フリーランスとして独立していたのですが、地元の人達と仕事をする中で、仕事を通しての自分の使命を考えるようになりました。尊敬する先輩から「起業は地元に対する恩返しだ」といわれたことをきっかけに、不動産を通じて地元に何か恩返しができたらと思いこの会社を立ち上げました。


-副業人材を募集したきっかけと当時の経営課題は何ですか?

副業人材を募集したきっかけは、書店で偶然 鳥取県の副業人材活用事業のパンフレットを見かけたことです。 そこには「稼ぐことを目的にせず自分のスキルを地方のために活用したい」という都会で活躍されている人の思いが書いてありました。

ちょうど中長期計画を立てる上でアドバイスや壁打ち相手になってくれるパートナーを探していたこともあり、面白い人達と出会えそうだなと思って副業人材の募集を決めました。

-副業者と働くことについてどのように考えていましたか?

人と人のつながり

社員にはよく「お金は道具」だと伝えています。私達が専門スキルをもって様々な問題を解決することに対する「ありがとう」の代わりに報酬としてお金を頂ける。そのような思いをもって仕事にあたってほしいと言っています。

鳥取県の副業人材活用事業に応募された副業者の思いも自分と近しいものがあると思いました。

報酬額にとらわれず自分の培ってきた技術を地域に役立てたいという思いで副業をする人たちとは、ビジネスとしてだけでなく人と人のつながりをつくれるのでは、と期待していました。

-副業者の応募・採用についていかがでしたか?

応募状況について

想定を上回る16名もの応募があって、正直驚きました!頂いたご経歴を拝見して3名の方に絞りオンラインで面接をしました。

採用基準について

不動産業界は専門用語と業界特有のルールが多くあります。たとえば、賃貸物件を貸し借りする際に借主と貸主の両方から仲介手数料を得て良いという決まりがある中で、貸主からはもらわず借り主からすべて得るという慣例があります。こういった業界の慣例を知っている人の方が認識を揃えて仕事をお願いできるので、不動産の経験のある方に絞って面接をしました。

3名とも大変優秀でしたが、最終的に1名を選んだ理由としては、依頼したい内容とその人のキャリアが最も合致していたためです。

また、採用した方の面接で印象的だったのは、私の話を引き出してくれたことです。面接ですと一般的には自己PRをすることが多いと思いますが、その方の面接では8割から9割ほど私が話をしたように思います。「たまには辛辣なことも言いますよ」とストレートに話してくだり、この人ならきっと自分を高めてくれると感じたことも採用の決め手となりました。


-副業者に依頼した仕事内容やその成果について教えてください

中期経営計画の作成において、組織としての体制強化や、ITを活用した営業手法の開発などについてアドバイスを頂いています。

打ち合わせは今のところ月に一度オンラインで実施しています。最初の打ち合わせでは理念について2時間程丁寧にヒアリングしてもらい、その上で中長期計画のラフの作成をお願いしました。

期待値とのギャップは特になく、コミュニケーションのキャッチボールも上手くいっているかなという印象です。まずは中長期計画の策定を主軸においていますが、財務についての知見もお持ちなので、今後の土地開発プロジェクトでも引き続きサポート頂ければと考えています。


-副業者とこれからも一緒に仕事をしていく上でどんなことを求めますか?

会社を経営する中で、戦略と戦術を組み立てることを意識していますので、副業者にも自分と同じく目的を明確にし、その目標に到達するために必要な手段を具体的にアドバイスしていただきたいです。

かつて日本の経営者のモットーとして「KKD=勘と経験と度胸」ということが言われていましたがそうではなく、理念に基づいて事業を企画し目標を立て、計画的に動いていける企業を目指していけたらと思っています。

また、副業者と仕事をしていて素敵だなと思うのは「こういうことやってみたい」とボールを投げると、「こういうのはいかがですか?」とすぐに打ち返してくれることです。

私は近い将来、人間がやっている不動産取引業はAIに移行するのではと思っています。たとえば自分が持っている土地の場所や面積を入力するとAIがその価値を判断して、買い手もAIが見つけてくれるようなイメージです。法的に必要な書類もすべてデータ化されるでしょう。そのようなICTがより発達する未来で、弊社がどうあるべきかというアイディアを副業者と出し合って一緒に実行していきたいですね!

―今後会社としてどのように成長していきたいですか?

お客様に「あすとみらいでないといけない」と言ってもらえる事業展開をしていきたいですね。

1つは不動産取引の幅を広くしていくこと。そしてもう1つは、不動産の観点からマーケティングを行って、空き店舗などの活用基盤をつくり、次世代の若者たちに事業を提供していくことです。有効利用されていない土地を開拓してマッチングできたら、米子にも新しい風を吹かせることができるでしょう。

先程お伝えしたようにIT技術の発達によって作業的な部分はコンピューターに取って代わられてしまうので、人間でないと考えられない部分に主軸を起きたいと思います。

―まだ副業人材を活用したことのない企業に向けてメッセージをお願いします。

副業人材の活用を地方の企業にぜひおすすめしたいです!

理由は3つあります。

1つ目は都市部の先端の情報が仕入れられることです。都市部での流行や最新情報を敏感に察知し共有してもらうことで、地方でも早くから活かすことができます。2つ目は高度な知識や技術が仕入れられることです。専門スキルをもった人に社員とは違ったソトモノの目線でアドバイスして頂けます。そして3つ目は高い意思をもった、金銭目的ではない人と出会えることです。

1つ目と2つ目は一般的なクラウドソーシングサービスなどでも手にできるかもしれませんが、3つ目は特に社会貢献や自己実現をモチベーションにしている副業人材ならではのメリットだと思います。そういった人材と出会える場はとても貴重なので、ぜひ一度活用してみてほしいと思います。


【あすとみらいの副業者さんにも伺いました!】

—副業のきっかけは何ですか?

きっかけは、地方企業のサポートに興味があったためです。
自分がお手伝いしている経営企画新規事業を考えるようなお仕事は、大都市圏よりも地方企業にニーズがあるのではと思うことが多々ありました。そこで、SkillShiftに登録し地域に貢献できればと考えました。

—あすとみらいさんへ応募した理由は?

求められていることと自分のスキルが合致していて、パフォーマンスを出しやすいのではと思ったためです。社長の武良さんは会社や事業、地域、社員に対して熱い思いを持っていらっしゃって素晴らしい会社だなと感じました。今後もお力添えをしていく上で「こうやればできる」という理論を押し付けるのではなく、あすとみらいさんにとって心地が良いやり方で戦略と戦術を立てることを意識していきたいです。

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