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【忍者映画】レビュー

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闇を駆け抜ける東洋の神秘。玉石混淆の作品群。 シビれろッ!あこがれろッ!ついて来いッ!!☆ 「Only a Ninja can stop a Ninja…!」
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記事一覧

『夢物語』(2023)【忍者映画】

『帰ってきたドラゴン 2Kリマスター完全版』 併映の短編・その1。 倉田保昭氏・御年77歳が、忍者軍団相手に キレッキレのアクションを披露するぞ!! まず目を引くのが何と言っても、 竹林の中で良く映える、あの「ピンクの道着」。 当初用意していた白い道着を今ひとつと感じた 倉田さんが、 ご自身の手によって染め上げたという代物。 そのセンスにシビれるよね♪。“ピンク”だよ?(笑) そしてもう一つ、あの年期の入った「帯」。 倉田さんが、19歳で初段を取った時の 黒帯だそうな。

『首』(2023)【忍者映画】

ブラック企業のパワハラ渦巻くサムライ群像劇。 その中で、たけし演じる秀吉だけが… 「―――オレぁ百姓だっ!」と言い切り、野暮ったさを前面に出してのイモっぷり。 あの大根演技?な所以は、その辺りにあると信じたい。 あげく、ラストのアレ。 劇中の登場人物がこぞって執着してきたモノを、 監督自ら、全否定!! ぶはははは何じゃいそりゃ~☆ (←タイトルにまでなってるのに??(笑)) そして、何と言っても… ―――西島秀俊とエンケンの、SEX!! ―――加瀬亮と寛一郎の、SEX

『Hunt for Hiroshi』(2016)【忍者映画】【海外映画の中の“日本”】

シドニー西部発、サム・ゴスパー監督の野心作! 『Circle of Ninja』の序章に当たるショート作品。 ダークなトーンとシリアスなドラマの中、 狂気のヤクザと、クールな忍者の戦いが幕を開ける…! 忍者のチカラを悪用してヤクザのボスとなった ヒロシを粛清する為、刺客となって彼を追う忍者・ ヒサシの死闘を描く。 ―――そう!忍者にとって、中国武術家と日本ヤクザは、 闘いを避けては通れない、永遠のライバルなのだ…!☆ とにかく忍者がカッコイイ!! 抜き身の刀を納めるバ

『Yamada: The Samurai of Ayothaya』(2010)【忍者映画】【海外映画の中の“日本”】

―――ムエタイ vs 忍者軍団!!☆ 江戸時代初期、アユタヤ王朝のシャムに渡り活躍したという 実在の人物、山田長政をモデルに描いた映画。 主演は、タイを拠点に活躍する俳優の大関正義。 日本人傭兵である山田長政は、ビルマ兵を装った日本人の 忍者軍団に襲われるが、現地のムエタイ集団に救われる。 寺院で看病を受け、僧侶からムエタイを習い、 タイ人と友情を育んでいく。 友情の証として刀を交換し、共にビルマの辺族と戦い、 最後に、宿敵の悪い日本人を倒す……という物語。 悪ボ

『Ninja Vengeance』(1993)【忍者映画】

1988年の製作から5年間じっくり熟成され(笑)、 1993年に公開。 KKKの思想に固まった差別意識が根強い、南部のある町。 フラッと立ち寄った主人公の忍者が災難に巻き込まれる… という、王道プロット。 【登場人物】 ◆クリス … 主人公。忍術を会得。 ◆サム … ヒロイン。黒人ファミリーと親密。 ◆マイク … 黒人青年の学生。町民に惨殺される。 ◆忍者マスター … クリスの師匠。回想シーンで登場。 ◆フランク … 悪徳保安官。KKKを扇動。 ◆ジェス … フランクの

『Russian Terminator / Russian Ninja』(1989)【忍者映画】

『ザ・忍者ミッション/KGB攻略作戦』(1984)の マッツ・ヘルゲ監督が、5年の歳月を経て再び世に放った、 北欧産・ニーニャ映画。 (当地では「NINJA」は「ニーニャ」と発音する) ちなみに、本編での言語は英語。 ほとんどのキャストが話せなかったらしいけど。(笑) 主人公は、引退した初老の元諜報員。 例によって不本意のうちに駆り出され、 そこそこの動きを見せる。 …だが、こんな主人公の事などは、どうでもイイ。 ヒロインも、敵組織の悪女もレベル高かったが、 いずれのキ

『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(2023)【忍者映画】

サンドイッチマン忍者・竹野内豊、見参!!常に装着しているドライバーグローブ。 バーでの小休止に、牛乳を引っ掛ける。 社会保険料が滞納だと…? 忍者は、病気になどならん! 忍者に、安定した老後など無用! ―――そして、一撃必殺の手裏剣が炸裂!! …カッコイイ。カッコ良過ぎるだろ?豊よ…!☆ だが、ユルい。そして、ヌルい。 しかし、コレがイイのだ。♪ もしコレが、キッレキレの動きで敵を瞬殺する スゴ腕の忍者だったなら、それほど魅力を 感じなかったかも知れない。 そういう

『忍者門殺手/Secret Ninja, Roaring Tiger』(1982)【忍者映画】

巨龍(ドラゴン・リー)&林子虎(ジャック・ラム) vs 黄正利(ウォン・チェン・リー)!! 今回も、凄まじい足技の応酬が繰り広げられるぞ。☆ 例によって黄正利は、拳士&忍者軍団を従えて支配を企む、 悪の組織のボスにして、妖術使い。 催眠術を操り、パイロキネシスを発動させ、 弟子が隠し持っていた春画に描かれた 裸女の局部を焼き焦がす。(笑) 巨龍&林子虎と共闘する、ヒロインその1。 道中、必要性の低いお色直しを繰り返すぞ。 これぞ女戦士の嗜み。♪ 所かまわず襲い来る、

『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th anniversary』(2023)【忍者映画】

『忍風戦隊ハリケンジャーwithドンブラザーズ』 に引き続き、20年を経ての健在ぶりを 大スクリーンで見せてくれたというだけで、 もう何も言う事は無い。♪ 楽しかった『10YEARS~』に比べると、まぁ オモロなかったけど(笑)、全然OK! 特オタのおっさんや、20年前にTVシリーズ 観てたと思われる当時のお子さん世代が、 広~い400席のスクリーンに10人ほど。 子供なんて、当然の様に居ない。(笑) 今度こそ、御前様(三輪ひとみ)に 「あちらの世界に、お連れ致します!

『The Last Ninja』(1983)【忍者映画】【海外映画の中の“日本”】

TVシリーズのパイロット版として製作されるも、 残念ながら本作限りでポシャってしまった模様。 この後、TVシリーズの忍者アクションとしては 『The Master』が人気を博する事になるんだけど、 もしこの『The Last Ninja』が成功していたら、 忍者アクションの流れは大きく変わっていたかも? それほど、未だ根強いファンが存在する本作。 まずこの主人公、忍装束は纏っているけど、 手裏剣や忍者刀、撒き菱といった、 定番の忍者ガジェットをやたらと使わない。 ―――

『Ninja Avengers』(1987)【忍者映画】

―――刮目せよ!これが、 真の『ニンジャ・アベンジャーズ』だッ!!☆ …そう、スコット・アドキンスとケイン・コスギの アレは、イミフなMCU便乗邦題なのだ! だいたい、原題の『Ninja: Shadow of a Tear』から どこがどうなって『ニンジャ・アベンジャーズ』に なるんだ?…って、君も思っただろ!?(笑) ジャンゴでジーザスな神父。 どこへ行くにも、デカイ十字架を担いでゆく。 列車や賭場の中にも、詰め居る人間を押しのけて 十字架を持ち込む。 この時点でもう

『Ninja Champion』(1986)【忍者映画】

素体パートはレイプリベンジ物。 しかし、例によってどうでも良い。(笑) そしてコレもいつもの事だが…、本作は何時にも増して、 新撮パートとの噛み合いが悪い。☆ コレはもう、 「忍者バトルを楽しむ事に専念しろ!」 という事以外の何物でも無かろう。(笑) 今回の主役はブルース・バロン。 リチャード・ハリソン先生は、ブルースに ガーフィールド電話で指示を出すのみだ。 …ていうかリチャードは、過去作の流用? ブルースが始末を請け負ったのは、4人。 だが彼らもまた、ブルースを待

『忍者ターミネーター』(1986)【忍者映画】

JAPANの忍者帝国!(笑) 支配者は、合体黄金像からパワーを得て、 自らの肉体を、鋼の強度と化す事に成功した。 しかし!3人の裏切者が、 3つに分離した黄金像を奪い去って逃亡!! ここに、熾烈なる戦いが幕を開けたのだった…! ―――あの(笑)、『ゴールデン忍者』の前作! 『ゴールデン忍者』がワケ解らなかったという輩は、 本作の鑑賞が、絶対不可避の至上命題だッ!!☆ …繋がりは全く無いけどな!(笑) 冒頭の新撮忍者パートが、7~8分もある。 一連の作品群の中では、多い方

『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』(2022)【忍者映画】

「ニンジャ対サメ!!さらにはゾンビまで!?」 などと謳われた日にゃ、色眼鏡ジュワッ!てなもんだが、 ちゃんとした本気のヤツだった。☆ サメなんて、どうせ最後の方でチョロッとだけやろ? とか思ってたが、インパクト大だったので充分満足。 ビバ!CG向上。 海外市場も視野に入れた(?)、「忍者」という 日本ならではのサメ映画登場を、素直に歓迎したい。♪ 監督は、ウルトラ、ライダー、戦隊、宇宙刑事と 手掛けて来た、安定の坂本浩一氏。 キャストは知らなくても大丈夫だけど、 平野