真理を知り真理に沿って生きれば、必ず幸せになれる
我々は、思考を使って生きている。
では、この思考は何を意味するのか。
思考とは、今をいかに生きればいいかを考えるツールであり、今の状況や環境などに適したことを選び出す作業といっていいだろう。
このため、我々は日々刻々と変化していく日常の中で、状況に応じた選択ができるよう思考しているといっていい。
すべてが同じ瞬間は存在しない。
そういった中で、何を選択すればいいかは変わってくるものだ。
時代が変われば、生き方も変化していく。
江戸時代には、江戸時代の生き方があり、令和には令和の生き方がある。
場所が変われば暑さ寒さが異なるから、その環境にあった選択をしなければならない。
仕事も職種が変われば内容も異なるものであり、その職種ごとにしなければならないことも変わってくることだろう。
こういった時代や環境、状況が異なる中で何を選択すればいいかを考え最適な答えを見つけ出すことが思考となる。
しかも思考は、同じ時代、同じ環境、同じ状況であったとしても、一人ひとり異なるものだ。
人はそれぞれに考え方や身体的特性が異なるため、同じ状況の中でさえ異なる考えを持つ。
このため、我々が思考する内容に、普遍性を見出すことが難しいといっていいだろう。
我々は、常に差異の中で生きている。
こういった差異のある中で、何が最適なのかを考えながら生きている。
では、真理とは何か。
真理とは、普遍の道理のことをいう。
どんな状況でも、どんな場所でも、どんな環境でも、どんな時代であっても変わることのない道理を真理といっていいだろう。
つまり、真理とは時間や場所を超え、どんな場所にでも通用する万能な意識といっていい。
そして、この世界に存在する普遍の道理を知って、真理をもとにして生きていけば、迷うことなく生きていけるようになっていく。
真理という普遍的な道理を知って、その真理を使って思考すれば、迷いを失くして生きていけるようになる。
場所も時間も超えて通用する法則が真理であり、江戸時代でも現代でも、暑い場所でも寒い場所でも、どんな仕事をしていても、真理を軸にして真理に即した思考をして生きていけば最適な答えを導き出していけるようになる。
真理は、生きるための指針となる。
この世界にある理を知って、それに沿って生きれば、状況や環境、時代が変わっても最適な答えを導き出せるようになっていく。
もちろん、真理を知ったからとっていって、全く迷いが消えるというわけではない。
しかし、真理を指針とし、それをもとに思考すれば、自ずと答えが浮かび上がってくる。
人が真理を知りたいと希求するのは、迷うことなく生きていきたいと思うから。
真理を知って、それを使って生きれば迷わずに生きていけるようになる。
真理を使って考えれば、たくさんある選択肢の中で、最善の方法を選び出すことができるようになり、生き方に統一性を持たせることができるようになる。
このことを誰もが心の深いところで知っている。
だから、人は真理とは何かを追い求める。
真理とは、抽象度の高いものである。
この抽象度の高い道理をもとに、その状況に応じた思考をしていけば、答えは自ずと見えてくる。
たとえば「愛」。
愛という概念は、時代も環境も状況も関係なく存在するものである。
この愛という真理を軸にして、その状況に応じた思考をすれば、自ずと答えが見えてくる。
たとえば「平和」。
平和という概念は、時代も環境も状況も関係なく存在するものである。
この平和という真理を軸にして、その状況に応じた思考をすれば、自然と答えが見えてくることだろう。
たとえば「喜び」。
喜びという概念は、時代も環境も状況も関係なく存在する。
この喜びという真理を軸にして、その状況に応じた思考をすれば、答えは自然と浮かび上がってくる。
我々は、誰もが平等に「自由」が与えられている。
しかし、この世界は自分が行ったことが、そのまま還ってくるという法則がある。
だから、自分の行動に責任を持ったほうがいい。
自由は、自らを由(よし)とすることで、発揮できるようになる。
自らを由とすることを思考し、それを選んで行動していけば、それが自分に還ってくる。
自らを由とするには、普遍の真理を使って生きればいい。
愛や平和や喜びという真理をもとに、この自分を愛や平和や喜びで満たしていけば、それがそのまま自分に還ってくる。
これがこの宇宙に遍在する道理といっていいだろう。
日々刻々と変化していく状況の中にあってさえ、普遍の道理を使って生きれば、どんな環境下であっても、私という生命を全うして生きていける。
真理に沿って迷いを消して生きれば、誰もが生命の醍醐味を味わっていけるようになるだろう。
真理を知れば、迷いが消える。
これが目覚めて生きるということである。
目覚めて生きるということは、私、そのものを生きるということ。
この世界の真理とともに歩んでいけば、自由を感じながら愛と平和と喜びで生きていけるようになるだろう。
真理を知り、それに沿って生きれば、人は必ず幸せになれる。