今を生きる、それが人生の本質
今を生きるということが、人生をよりよくするための万能薬といっていいだろう。
この今を、自分に満足して生きていけるようになれば、人生が悪くなるはずがない。
日々、自分が満足できることを選択し楽しみながら喜びを味わって生きれば開いた人生を歩んでいけるようになる。
では、自分が楽しと感じること、喜びと感じることをどうやって知ることができるようになるのか。
それは、日々の経験から自分が何を感じているかを読み取っていくことで可能となる。
楽しいと感じたり喜びを感じることはもちろんのこと、ネガティブに感じるようなことでも自分を知る機会を得ることができる。
「嫌」と思う気持ちの反対側にには、「こうであったらいい」といった思いが存在する。
そういった思いを丁寧に見つけ出し、この今をどう過ごしていきたいかを知っていけば、自分が何を求めているかが明確になっていくものであり、その思いに従って生きていけば自分と一致して生きていけるようになる。
今という瞬間は常に選択の連続であり、その一つひとつを自分と一致できることを選択していけば、迷うことなく生きていけるようになるだろう。
もちろん何かを選択する際に、常識的な尺度を使うこともある。
しかし、そういった常識的な尺度が、自分と合わないこともあったりする。
だから、世の中で一般的といわれれいることが自分にとってふさわしいかどうかを精査して行く必要がある。
常識といわれることが、自分に喜びを与えてくれるのか。
常識通りに生きることで豊かな人生を創造できるのか、そういったことを考えて判断を下していかなければ、自分の道を歩んでいくことはできない。
僕はこれまでこういった選択を上手にできなかったから、かなり苦労して生きることになった。
自分の思いとは裏腹に、常識といわれていることを採用してしまったがために苦しむことが多かった。
しかし、自分の思いに正直に生きること決めたことで、今は自分と一致して生きていけるようになった。
自分の思いに正直に生きていると、常識とされることが人生をよりよくしてくれるとは限らないと気づく。
むしろ、自分の心に響くこと、どうしても気になって仕方のないこと、意味もなく惹かれてしまうこと、そういったことを挑戦し続けることで、自分の心が何を求めているかを知ることができ、少しづつ前に進んでいけるようになる。
自分の心を騙して生きていれば、やがて疲弊していく。
世の中の常識に従って自分を騙し騙し生きていると、次第に自分を見失ってしまう。
そういったことを十分に味わってきた。
もちろん、常識が悪いわけではない。
大切なのは一致感があるかどうかであり、常識とされることに一致感があるのであれば、それはそれで問題ないだろう。
ただ気を付けねければならないことは、他の人から見たら馬鹿げていると思われるようなことであっても、それに蓋をしないことだ。
どんな内容であれ、自分の心が躍るようなことであれば、それは実際に体験していった方が自分を知ることができる。
挑戦した結果、そこに楽しさや喜びがあるならば、その経験を重ねていけば必ず何かしらの形を生み出していけるようになる。
世の中にあるインスタントラーメンをひたすら食べ続けることで評論家になり商品開発をするようになった人もいる。
こういった人は、想像以上に存在する。
自分の好きを究めて行けば必ず形になるものであり、生きる道はたくさん存在する。
心が躍る思いを追求していけば、自分だけの唯一無二の道を歩んでいけるようになるだろう。
何をするかを決めるのは、自分の思いと行動が一致しているかどうかで判断していく。
そうやって自分と一致して生きていけるようになれば、やがて自信を持てるようになる。
自信は充実した今を過ごすことで築くことができる。
自信の裏付けとなる自己肯定感や自己効力感を持つことで、自己実現の能力を上げていくことができようになっていく。
この今を生き積み重ねていくことで、人生の質を向上させていけるようになるだろう。
自信を持ってこの今を生きられるようになると、世界の見え方が変わってくるものであり、自分の世界を自分で創造しているという実感を持てるようになっていく。
こういった実感を持てるようになると、喜びとともに人生を開いていけるようになる。
この今を生き、自分に相応しい選択をしていく。
これさえできれば、あとは自然と上手くいくことだろう。
今を生きる、それが人生の本質である。