リップクリームとウォシュレット。
人生に失敗はありません。
選んだ扉の先が、想像と違う景色なだけです。
過去の私にとっては最善の選択。
そして、つぎの扉を選ぶのも私です。
かっこつけて書きましたが、最近、
過去の私の選択を否定したくなりました。
なぜ。
なぜもっと早く使わなかった。
リップクリームとウォシュレット!!
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リップクリームって最高。
「唇をうるおいで甘やかすと弱くなる」との謎理論で、かたくなに使わなかったリップクリーム。
使ってみると、唇の薄皮がささくれない感動。血色もよいです。これは手放せません。持ち物リストの1軍にスピード出世。
ウォシュレットって最高。
「信じられるのは私の右手と紙だけ」と、こちらも謎理論で拒否していたウォシュレット。
使ってみると、ありゃー、納得の爽快感、全然違います。ウォシュレットがないトイレに入れなくなりました。
なぜ、かたくなに使ってこなかったんだろう。
昔の私よ、こんなに素晴らしいのに。
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ある本で、こんな一文に出会いました。
わたしたちは、過去繰り返した経験や、環境、文化、社会的制約などから生まれてきた「習慣的で古い認識のフィルター」を通して自分の経験をつくり上げています。わたしたちは得る情報すべてをそのまま通過させるのではなく、一度フィルターを通しているのです。
「習慣的で古い認識のフィルター」
どきっ。
私にもたくさんの古いフィルターがあります。
ボロボロでも、なぜか使い続けています。
空気を読め。
意見をぶつけて衝突するな。
あのやり方はおかしい。
自分が正しい。
あいつは理解できない。
リップクリームとウォシュレットを使っただけ。
ただそれだけ。
古いフィルターを2枚交換しただけ。
ただそれだけ。
プルプルの唇とピカピカの肛門。
小さな一歩、大きな進歩。
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