見出し画像

「ダニング=クルーガー効果」を考える。

久しぶりに更新されました。
誰かに言いたくなることばシリーズが…!


「ダニング=クルーガー効果」です。

なにこれカッコいい…
エレン・イェーガーみたい…


「まるでダニング=クルーガー効果だね。」
「それじゃダニクルと同じ結果だよ?」
「君のことをダニング=クルーガーしたい。」


……。

このままだと絶対に使い方を間違えるので、
恥をかかないよう、簡単に調べてみました。

全体の流れとして、こんな感じ。

1. ダニング=クルーガー効果とは

簡単にいうと、下記のような状態。

能力の低い人ほど、自分の能力を高く見積もる。
能力の高い人ほど、自分の能力を低く見積もる。

ダニング=クルーガー効果に陥ると、
自分の能力を正しく客観視できなくなります。


日常生活でも多く存在しますね。


運転が慣れてきたころ、不注意で起こす事故。
これは自身の運転能力を高く見積もる状態です。


noteの連続投稿、やればやるほど感じる未熟さ。
これは自身の継続力を低く見積もる状態です。


どちらがよいかではありません。
どちらも自身を客観視できていない問題状態


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2000年に研究発表された新しい論文ですが、
この考え自体は、古代から存在しています。


有名どころでいくと、哲学者ソクラテス。
「無知の知」という考えを説きました。

【無知の知】
自分に知恵があると思い込んでいる人よりも、
知らないことを自覚している人に知恵がある。

自分の能力を正しく客観視できていない点を、
同じように指摘しています。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2. 効果によるメリット・デメリット

問題ばかりに感じますが、メリットもあります。

【メリット】
・素人でも、根拠のない自信が持てる
・自己肯定感が生まれ、挑戦しやすくなる
・一流であっても、学び続ける姿勢が生まれる

【デメリット】
・素人のくせに、わかったフリして痛い
・自分にも他者にも、正確な評価ができなくなる
・他者の意見を聞かなくなる

総じて問題になりやすいのが、
自己評価と他人の評価がズレていくこと。

特に仕事場で、この評価のズレが起こります。


上司が自分の頑張りを認めてくれない。
部下が成長する努力をしない。


悩んでいる方も多いのではないでしょうか?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

3. デメリットへの対処法

効果的な対処法が2つあります。

・信頼する他者からのフィードバック
・失敗を自責思考で捉えるクセ付け

それぞれ説明します。


1つめ、信頼する他者からのフィードバック。

ダニング=クルーガー効果の一番の対処法は、
他者からのフィードバックを受け入れること。

能力を高く見積る場合も、低く見積る場合も、
そもそも評価のスタートラインがズレています。


このズレを矯正するには、他者の力が必要です。
そして、他者との信頼関係が必要です。


信頼関係がないと、いいフィードバックも
受け入れない可能性がありますよね?

成長し続ける企業では、
上司と部下の信頼関係を適切に構築し、
フィードバックを仕組み化しているのかも。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2つめ、失敗を自責思考で捉えるクセ付け。

ダニング=クルーガー効果に陥っているときは、
失敗を他責に捉える傾向があります。


環境が悪い、お客が悪い、上司が悪い。

そうならないために大事なこと。
普段から自責思考をクセ付けしておくこと。


明らかに他に要因がある失敗が起きても、
自己が改善できる点はなかったかと考える。

意識して実践すると効果が出ます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4. まとめ

ダニング=クルーガー効果について、
簡単ですがまとめてみました。

私自身もハッとする部分がたくさん…。
今後の改善行動を書いて終わりにします。


まずは、

積極的にフィードバックを受けます。

もうひとつ。

自責思考で常に考え、
行動を通して自信に繋げていきます。

いいなと思ったら応援しよう!