【成瀬は天下をとりにいく】成瀬節にぞっこん。
皆さんお疲れ様です。
去年投稿した記事で本屋大賞の本を読んでいく習慣を
つけたいなぁと書いていたんですが
年明けてやっと、2024年本屋大賞
【成瀬は天下をとりにいく】を読み終わりました。
めちゃくちゃ面白かったので
感想を書いていこうと思います。
小説の感想文を書くのは初めてなんですが
見てもらえたら嬉しいです!
この本を読むキッカケ
キッカケとなったのも、本屋大賞の受賞作を読んでいきたいと思ったのもそうなんですが
前、本屋さんで「成瀬節に中毒者続出!!」
と書いてあり、めちゃくちゃ気になっていました。
表紙の女の子の感じだと普通に見えるけど、、?
と思ったけどそんなことは無かったです笑
こんなスラスラ読んだ小説初めてでした。
初めはどういう物語が想像つかなかったんですが、
読み進めるうちに成瀬と島崎の2人の兼ね合いと、
地元滋賀での様々な物語が展開されていきます。
成瀬はとにかく突拍子のないことを宣言します。
タイトル、話が変わる度に1ページの1行目では
必ず何か宣言しています。笑
その度に島崎(成瀬の友人)が、
「また変なこと言い出したぞ…」
となるんですが、なんやかんや成瀬の行動に付き合ってしまう島崎。笑
このなんでも行動できる、やってみようと思えるのって学生ならではなのかも。
大人になってから読むとこういうのめちゃくちゃいいなぁって感じます。
いいなと思ったフレーズ
6ページ: 1行目
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
開いてすぐ急に物語が始まる感じ。
読んでいて自分もどういうことだ??となり、
段々とその言葉の意味がわかっていきました。
成瀬っぽさが出ていて、めちゃくちゃいいです。
61ページ:8行目
「いや、みんな膳所から来とるやろ!」
この場面めちゃくちゃ笑いました。笑
成瀬と島崎が文化祭でコントを披露することになり、
島崎がめちゃくちゃ緊張してまさかのアドリブを
入れてしまうシーン。
小説で読んでいても、実際の緊張が伝わるようで
「島崎やっちまった…」と思いました笑
でもなんやかんや漫才は上手くいって、
成瀬が島崎をめちゃくちゃ面白かったぞと
褒めたたえます。
成瀬が島崎の背中を叩いている情景が浮かんで
なんか微笑ましいなぁと感じた場面でした。
153ページ:19行目
「何度乗っても飽きない。いい船だ。
成瀬に好意を寄せる西浦くんが成瀬と一緒に
ミシガンクルーズに乗るシーン。
空気がカラッとしていて、風が吹き抜ける琵琶湖の様子が書かれています。
文を読んでいて、ミシガンクルーズに乗ってみたいなと思いました。
成瀬みたいになにも考えずにぼんやりと琵琶湖を見て過ごしたい。
調べてみたらミシガンは2014年から「恋人の聖地」
に選ばれているみたい。
作中でも「ミシガンクルーズってデートで乗るやつじゃん。西浦くんやったね!」
みたいなセリフあったな、、
この本を読むまではミシガンクルーズのことは知らなかったので、もし読んでなかったらミシガンクルーズのことも知らずに死んでいたかも…笑
滋賀に行きたくなったシーンでした。
196ページ:9行目
「この人たちだって、来年もここにいるかどうかはわからない。
同じメンバーが揃うときめき夏祭りは2度と開催できない。
そんなことを考えていたら
目の奥が熱くなってきて、成瀬はあわてて頭を左右に振った。」
ちょっと長いですが、この文好きです。
読んでいた時ほんとに泣きそうになりました。
これを成瀬が思っているのが、いいなぁと思いました。
散々突拍子のないことを言って我が道を行っていた成瀬が、こういうことを考えるんだなぁ、、、泣
正直、島崎が思っているならなんとも思わなかったかもしれません。
きらめき祭りに来ている子供達もいつかは大人になって地元滋賀を離れていく日が来る。
このメンバーでできているこの瞬間はもう訪れないかもしれない。
そんな今の瞬間を感じる成瀬のセリフでした。
まとめ
いやめちゃくちゃ面白かったです。
成瀬と島崎のストーリー最高でした。
滋賀に行きたくなる小説でした。
西川さんが大喜びの小説ですね(笑)
ミシガンクルーズ是非乗ってみたいです!
この本の続編【成瀬は信じた道を行く】も
出ているのでそれも読んで記事書こうと思います。
またね!