アップサイクリストとしてのドライフラワー作品とその魅力・意義について
SDGsという言葉がだいぶ世の中に浸透してきた今、私はドライフラワー作品にアップサイクルを取り入れています。様々な環境への取り組みがありますが、日々の生活にも取り入れやすい方法なので、今日はアップサイクルについてのお話とその作品についてお話したいと思います。
そもそもアップサイクルって何?
Upcycle(アップサイクル)とは、少しのアイデアで廃棄素材価値を宝物に「アップ」グレードすること。
燃やしたり、溶かしたりしながら原料を戻すリサイクルとは異なり、そのままの素材を活かすことができるため、環境への負荷が少なくてすみます。また、今ある素材そのものを使用するため、新たに資源を消費することなく、ごみを少しでも減らすことにつながります。アップサイクルな作品を生み出す側、そしてその作品を購入してくださるお客様双方で、環境への負担を軽減していく取り組みにつながります。素晴らしいことですよね。
私が取り入れている素材と作品例
カンナで削ったあとに発生する大量のカンナ屑。そのクルンとした独特な形、木の種類によって異なる色、そして香り、どこをとっても「屑」は「宝物」になる要素しかないことを知り、瞬く間にカンナ屑の虜になっていました。
カンナ機で削るカンナ屑、職人さんの熟練の技で削るカンナ屑では、厚みや薄さも全然違うものに変わっていきます。
上の写真の白いカンナ屑は、松の木です。これは職人さんの手で削ることでしか出すことのできない、とても貴重なフワフワの薄さです。クルクルの巻きがそこまで強くないので、リボンの代わりに使うと、とても柔らかく繊細な仕上がりになります。
茶色のグラデーションになっているカンナ屑はヒノキやスギの木、わりとしっかりとした厚みがあるものは、巻きがしっかりとしているので、長くのばしてドライフラワーの中に溶け込むようなデザインにすることができます。中にチョコクリームが入っているような、あの美味しそうなお菓子に似ていませんか?
ここまで説明したカンナ屑の中間くらいの厚みのカンナ屑は、パーティリボンのような、巻きが細かいコンパクトなクルクル感が出やすいので、グルーガンなどを使わずに、リースに直接巻きつけていくことができます。
カンナ屑とドライフラワーの相性の良さは抜群
このように、同じ植物から派生する材料は、組み合わせるとさらにその魅力を発揮してくれます。暖かみのある木の色は、ドライフラワーのはっきりした植物の色合いを引き立たせてくれたり、逆に和らげてくれたりもします。
今の時代に必要とされる「香り」のエッセンス
カンナ屑の香りがさりげなく漂うのも特徴です。ヒノキの香りはリラックス効果を、爽やかなスギの香りはリフレッシュ効果など、「香り」の効果は、今多くの人に求められているものの一つではないでしょうか。カンナ屑に直接精油などを垂らして、新たな香りを楽しむのもおすすめです。
日々の暮らしにアップサイクルを取り入れる意味
お部屋に飾るものは、極論を言ってしまえば、暮らしの必需品ではないかもでしれません。ただ、それが環境に配慮した素材で作られたものであれば、ふと目に止まったときに、最初は頭の片隅になんとなく「子供達の暮らしやすい未来ってなんだろう」と想像するかもしれません。そこから、環境について、家族と話すきっかけができるかもしれません。
まずは、環境問題に興味をを持つ環境をおうちの中につくること、そういった小さな取り組みから気軽に始められるような、その手助けとなるような作品作りを目指したいと思っています。
今年は、アップサイクリストとしてのWSの場も広めていきたいと思っています。引き続き、「ちょこっと」の暮らしを大切に、このコンセプトを大事にしていきます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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