短歌：紫が舞う

枝垂れ咲く紫の房の見事さよ風がそよぐとふわりと舞って/銀猫
しだれざくむらさきのふさのみごとさよかぜがそよぐとふわりとまって

  

　垂れ下がる花ということで、藤も好きです。我が家の庭の藤はなぜか花をつけません。一度だけ数房つけたことがありますが、あれっきり一度も咲きません。
　わたしのたっての希望で庭に植えた藤ですが、細かい花弁が散ると厄介なので、パートナーは「咲かず藤」で助かっているかもしれません。
　世の中、風流で許してくださる方ばかりではありませんからね。敷地外まで舞っていってしまった花びらを集めるのは、苦行です。

　もしかしたら、パートナーに「咲かないおまじない」を掛けられているのかも(笑)

　実家の近くに、なかなか有名な見事な藤棚があります。いま盛りで、実家に行ったついでに見て来ようかと思ったのですが、人の多さに気圧され、やめました。
　ふだんは観光名所などとは縁がなく、住民以外の人間が歩いていることすら見かけない土地なのに、昨今、藤の季節だけ異常な数の人間が行列をなしているのを見かけます。

　古くからある藤棚なんですけれどね。メディアの力なのでしょうか。

　ヘッダー画像は、亀戸天神さんの藤棚とのこと。こちらも見事です。