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短歌:緊迫したXXX

目を逸らすことを許されないままに互いの呼吸さえ飲み込んで/銀猫
めをそらすことをゆるされないままにたがいのこきゅうさえのみこんで

 緊迫感とはあまり縁がなく、これまでの人生でどうしようもない緊迫感に襲われたり、そんな場面に出くわしたり、ということは思い出せません。あったのかもしれませんが、記憶に残らないほど些細で一過性の緊迫だったのでしょう。

 だいたい緊張もほとんどしないタイプなので、緊迫に繋がらないのでしょうね。たぶん、それもこれも感情の振れ幅が狭いからではないかと。

 緊張は、ある意味ある程度できた方がいいと思うんです。厳粛な場などでは、適度に緊張感がある方が、自然と表情も姿勢も締まるはずです。

 過去を顧みて、わたしの場合はメンタルが緊張しない故にフィジカルも緊張せず、「シャンとしなきゃしなきゃ」とある意味自分にハッパをかけるというか呪い(のろい、ではない 笑)をかけるというか。少なくともいままではそうでした。

 これから先の人生で、どれだけ緊張や緊迫が必要な場面があるのかわかりませんが、何事もほどほど。なさすぎるよりも適度にあった方がいいモノは、意外とたくさん存在しています。

 ちなみに今日の短歌は、そういう場面を詠んだつもりはまったくありません。

 わたしの中では、熱烈なキス、です。


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北乃銀猫
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