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短歌:Forever and always

ずっと好き 会えない夜は会えたとき何話そうか考えてるよ/銀猫
ずっとすき あえないよるはあえたときなにはなそうかかんがえてるよ

 先日、「いつもいつもいつまでも」というタイトルで記事を上げましたが、

 このタイトルの出典は何か気付いた方はいらっしゃいますか。
 長年のベストセラーなので、どの年代の方にも馴染みがあるのではないかと思うのですが、「しろいうさぎとくろいうさぎ」という絵本の中のクライマックスの一節です。

 わたしは絵本が好きで、大人になってからも子どもの頃から好きな絵本や、きれいな絵の絵本を集めています。この絵本は、はじめて読んだときから大好きです。

 いわゆる翻訳絵本で、作者は絵・文ともにガース・ウィリアムズというイギリス育ちのアメリカ人絵本作家です。「おやすみなさいフランシス」の絵を担当した作家ですね。

 英語に興味を持つようになってから、翻訳絵本の原書を読むようになったのですが、わたしの大好きな「いつもいつもいつまでも」というくだりは、原文だと"forever and always"なんです。

 翻訳者は松岡享子さんという高名な児童文学者で、ご自身著の児童書も数多いですが、多くの絵本翻訳にも携わられました(2022年に亡くなりました)。

 "forever and always"と「いつもいつもいつまでも」は語順が逆なのですが、日本語のおさまりとしては絶対に「いつもいつもいつまでも」ですよね。このフレーズを、たぶん初見のときからずっとわたしは覚えています。「いつまでもいつもいつも」だったら、リズムが悪くて忘れていたかもしれません。

 こういうところが、翻訳とはセンスなのだと思います。

 「しろいうさぎとくろいうさぎ」というタイトルの訳も絶妙です。訳というよりも、創造です。だって、原題は"The Rabbits' Wedding"なんですから。うさぎたちが結婚する話だってわかっちゃうじゃーん!
 英語って、こういうところが常に具体的で、わたしにしてみれば具体的過ぎて、最初からネタバレなんですよね。文化差ですが。

 洋画のタイトルも、昔はいー感じの日本語になっていたんですが、最近は英語をカタカナにしたものばっかりのような気がします。この話をし出すと長くなるので…

 このnoteは短歌を公開するためにはじめたのですが、最近、よくわからなくなってきました(笑)。
 でも、無理に軌道修正するつもりはないので、よろしければこの先もお付き合いくださいませ。

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北乃銀猫
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