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短歌:氷点下の愉しみ

行ってみる?真冬日だけど晴れてるしホットワインで温まろうか/銀猫
いってみる?まふゆびだけどはれてるしほっとわいんであたたまろうか

 地元では、十一月の勤労感謝の日付近からクリスマス当日まで、ダウンタウンの公園でクリスマス市が開催されます。姉妹都市であるドイツのミュンヘンのクリスマス市に倣ったものです。本場に比べれば貧弱なのでしょうが(行ったことはないけれど)、飲食店も物販店も出て、わたしは毎年、けっこう楽しみにしています。

 昨日は真冬日。今週は真冬日が続いており、十二月としてはちょっとめずらしかったりします。こういう寒さは、例年は年が明けてからのものなのですけれど。天気の方は降ったり晴れたりで、屋外での活動にはやや不向きでしたが、ボケボケしていたら終わってしまうので、パートナーと行ってきました。

 目当ては、ホットワインです。
 出店している飲食店も経年で入れ替わりがあって、去年まで「ここがいちばんおいしいから」と決めていた店が、今年はいなくなってしまいました。

 実はわたし、今回は今シーズンの二回目で、十一月中に一度、ひとりでホットワインを飲んできています。そのときにいつもの店がないことに気付き、ふたりで出掛けるときのために偵察していました。そこでホットワインを注文した店の味が、いまひとつ好みではなかったのですよ。

 それで今回は別の店のホットワインにしてみたら、うん、去年まで飲んでいた店のものとも違うけれど、これならイケるな、という味でした。覚えておいて、来年もあそこで買おう。止めないで出店してくれたら。

 もうスキーにも行かないし、そうなると冬の愉しみって何だ?ってことにもなりかねないのですが、こういう愉しみは歓迎します。
 あと一週間。もう一度行きたいけど、行けるかな。

 この短歌は、短歌マガジン(次世代短歌)@tankazine 主催の【毎日短歌】11/23 テーマ「寒という文字を使わずに寒さを表現した短歌」に投稿したものです。

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北乃銀猫
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