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ホンネ聞けてる?
はじめに
今回は医療職にはつきものの傾聴って奴について考えてみたいと思います。最近では部下を何人か持つマネージャークラスの社会人にも求められる技術になってるみたいですね。
傾聴に必要なのは?
よく「患者様の言葉を傾聴しないと、ラポールが形成できないぞ!」とか、「新入社員の意見を傾聴しないとすぐ辞めちゃうぞ!」とか言われてるかと思います。最近では、「1on1」とかっていう、上司との育成面談みたいなのも流行ってるようですし、そういった場面に向かう管理職に対して言われる場面があるのではないでしょうか。
で、「傾聴って、いったいどうしたらいいんだ?」とか、「自分はぜんぜん傾聴できてない…」なんて、真面目な新人医療職員や、真面目な管理職が悩むわけですな。
そんな真面目ちゃん達に、ワケ知り顔の先輩が「オウム返ししてればいいんだよ」とか「相手と同じように手を動かせばいいんだよ」とか「質問すればいいんだよ」とか「自分の事を先に話せばいいんだよ」などなどアドバイスしてくれるんじゃないかと思います。
で、実際に試してみたら…
全然、盛り上がらなくて、自分だけ話してたり、聞きたいことがあまり聞けてなかったりするのではないでしょうか?
では、この先輩のアドバイスが間違っているのか?というと、あながち間違ってはいないのです。このアドバイス達って心理的なテクニックの部分なんですよね。しかし傾聴はテクニックだけでは効果的ではないって事は、結果を見れば明らかな訳です。
では何が足りないのか?
それはテクニックの前のマインド部分です。
必要なマインドとは?
傾聴に絶対に必要なマインドは、インタビューする相手への興味です。「聞かなきゃいけないから聞く」のではなく、「聞きたいから聞く」のです。
で、その際に必要になってくるのが、「人間ってのはそれぞれが全く違う考え方のタイプを持っている」という前提条件です。
この前提条件を多くの人は持てていないので、「相手も自分と同じ考え方だ」と無意識に思ってしまって、相手に対する興味が弱くなり、会話が盛り上がらなくなってしまうのです。
あとは、自分が聞き出したい内容を引き出そうとするあまりに、目の前の相手との生きた会話にならないってのもあるかもしれません。医療面談なんかでは、どうしても聞きたい内容があったりするので仕方ない面もありますが、出来る限り主観を捨てて相手への興味をもってインタビューすることでどんどん傾聴になっていくのではないでしょうか。
このマインドを持ったうえで、先輩たちからのアドバイスであるところの心理的なテクニックを使っていくと、その先には相手からきっちりホンネを引き出すことができていると思います。
おわりに
カウンセリングの世界では「傾聴にはじまり傾聴におわる」と言われるほど、傾聴とは奥の深い言葉です。
そもそもコーチングが流行ったときに、傾聴におけるテクニック的な部分がマニュアルとして世に出てきたので、テクニックの部分ばかりが独り歩きしてしまっているようです。
我々も本当の傾聴ができるような、そんなデキる医療職、デキる上司になりたいですね。
まとめ
「傾聴、傾聴って、軽兆にいうなよ…」
ダジャレかよ…
ってこと。