
歯軋りと自律神経
おはようございます!
仙台で活動しています、ケイシンカイロプラクティックのモスです!
本日は「歯軋りと自律神経」について
書いていきたいと思います。
「ストレスが溜まると歯を食いしばる」
「リラックスしていると口元がゆるむ」
このような経験はありませんか? 実は、歯軋り(ブラキシズム)と自律神経には深い関係があります。
歯軋りが起こる原因の多くは、交感神経の過剰な活性化にあります。ストレスがかかると交感神経が優位になり、無意識の噛み締めや歯軋りが引き起こされるのです。
1. 自律神経とは?
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから成り立っており、私たちの身体の働きを自動的に調整しています。
そして、交感神経が優位になると歯軋りを引き起こすと言われています
1.交感神経が優位になると
何故歯軋りが起こるのか?
①ストレスによる筋肉の緊張
交感神経が活性化すると、身体は「戦闘モード」になり、筋肉が緊張します。
この影響は咀嚼筋(咬筋、側頭筋)にも及び、無意識に噛み締めや歯軋りをしてしまうのです。
・ストレスが強いと、顎の筋肉が常に緊張状態
・無意識のうちに「グッ」と噛み締めてしまう
・睡眠中も緊張が続き歯軋りが起こる
②睡眠中の自律神経の乱れ
健康な人の睡眠では、副交感神経が優位になり、リラックス状態になります。
しかし、ストレスが強いと、交感神経が優位なままになり、睡眠の質が低下します。
・眠りが浅いと、交感神経が活発に働き、歯軋りを引き起こす
・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人も
交感神経の影響で歯軋りが多い
・研究では、歯軋りの発生率はノンレム睡眠(深い睡眠)よりレム睡眠(浅い睡眠)で高いとされる
③コルチゾール(ストレスホルモン)
の影響
ストレスがかかると、体内ではコルチゾールというホルモンが分泌されます。
このコルチゾールの増加が、交感神経の活性化と歯軋りを促進することがわかっています。
・ストレスが長期間続くと、交感神経の過剰な活性化が続き、歯軋りが慢性化
・朝起きたときに顎が疲れているのは、夜間に交感神経が優位だった証拠
2.歯軋りしやすい人の特徴
① ストレスを感じやすい人
・仕事や人間関係でストレスが多い
・不安になりやすい・考え込む癖がある
・完璧主義で緊張しやすい
ストレスが強い人ほど、交感神経が優位になり、歯軋りのリスクが高くなります。
②日中に噛み締め癖がある人(TCH: Tooth Contacting Habit)
・何かに集中するとき、無意識に歯を食いしばる
・スマホ・パソコン作業中に顎が硬直している
・頬杖をつくことが多い
このような人は、日中から咀嚼筋が緊張し、夜間の歯軋りを誘発しやすいです。
③睡眠の質が悪い人
・夜中に何度も目が覚める
・寝ても疲れが取れない
・いびきをかく、または無呼吸がある
睡眠の質が悪いと、副交感神経が働きにくくなり、交感神経が優位な状態が続いてしまうため、歯軋りが発生しやすくなります。
[おさらい]
・歯軋りは「交感神経の過剰な活性化」が大きく関与
・ストレス・睡眠の質・日常のクセが歯軋りを悪化させる
・歯軋りが多い人は、交感神経が過剰に働いている可能性が高い
つまり、歯軋りを防ぐには、交感神経を落ち着かせ、副交感神経を優位にすることが重要です。
例えば、ストレス管理・リラックス習慣・睡眠環境の改善が、歯軋りの軽減につながる可能性があります。
「なぜ歯軋りが起こるのか?」のメカニズムを理解し、まずは自分の生活習慣を見直すことが、改善への第一歩です。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました!