裏庭のハーブ園化計画:5月進捗など!
えーこんちゃこんちゃお疲れ様でっす。
ついに近所のニセアカシア(Robinia pseudoacacia)が白い花房を咲かせたのを発見し、香水のようなアカシア花の甘い香りを鼻が察知しました。
いよいよ初夏突入って感じっすね。
さてさて。
雑草ランドと化している裏庭の広大な敷地をどうにか有効活用したいよな〜ということで、今凝っていて止まないアキレア属植物(Genus Achillea)の研究園にしよう!ということで昨年10月より再整備活動をはじめました。
5月中当ブログの更新率がめっきり落ちてたと思うんですが、日々裏庭の土を耕したり種まきや苗木の鉢サイズUP作業などに労力割かれていたのでまったく近況報告できていませんでした。笑
さすがに5月終わっちゃったし1月区切り分は更新しないとマズイよな〜〜〜ということで、5月中の開拓状況をリポートしていきたいと思いまっす!
🌷アキレア研究園としての活用決定までの経緯🌷
来歴-History
裏庭というのはウチの大窓が面している、ラベンダー研究園からはさらに川と山ぎわに面してる、かなり湿ったエリアなんですね。
ざっと20年ぐらい前までは近所のおじさんがタマネギ畑として使っていたのですが、まぁ過疎地なので理由は言わなくても分かりますでしょうか…
以来、雑草ランドに還り、エゾシカの通り道でもあるのでエゾシカが食わないオオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata)とセイタカアワダチソウの何らかの亜種(Solidago ssp.)が大繁茂するジャングルとなってしまっていました。
一応、柑橘アロマの精油が採れるセイタカアワダチソウ畑として無加工利用する案もあったのですが、セイタカアワダチソウは秋の1季しか収穫できない低収量デメリットがあったので、素直に今研究対象となっていて日陰や湿地土質に耐えられるアキレアの研究栽培園とすることにしたのでした。
概況-Soil Status
まず南仏(Sud de France)の半乾燥・岩礫・弱酸性土質が適切とされるラベンダーは不向きであることが、ラベンダー栽培年々の経験により判明していました。
じゃあそんな低日照で元タマネギが育っていたような湿った土質ではどんな採油可能作物が育つか?と検討していたところ、セイヨウノコギリソウ(Achillea millefollium)のいくつかの亜種はドイツ・ポーランドやバルト三国エリアの北欧を生育適地としていることがわかり、意外にも北欧の低日照や湿度と低温でも育つことが判明したのでアキレアの栽培案が濃厚となったのでした。日陰や土質での精油品質や収量に関する論文データを発見したので、エビデンスに基づいての決定でもありました。
ラベンダーの植栽は見送りとなった。
当初、ラベンダー園の第二圃場としての案も当然浮かんでましたが、低い日照(時間)と高い湿気ではさすがにラベンダーが耐えられない土地環境なので無論別作物ということになっていました。
🌷開拓作業、開始!🌷
で昨年10月、時期としては明らかに遅いんですが動けば早しということで、翌年春に積雪で倒れて枯れたセイタカやオオハンゴンソウやデッカいイネ科の処理の手間を省くため、一挙に地上部バイオマス/植物体を取り去る草刈り作業を実施。
2万円くらいで大草たちを一挙に取り払ってもらいました。
これだけ作業投資してしまったのだからいよいよ「開拓しない」という後には引けない状況へシフトさせたんですね。
まぁセイタカアワダチソウは秋/北海道のいたるところで目にできるので、そこから調達すれば変わりなしということでアキレア研究栽培園としての理由の後押しとなりました!
🌷5月初旬、雑草たちと正面格闘開始!🌷
で翌年4月中旬、裏庭を覆っていた雪が完全に溶け去りましたがまだ畑・畝立てなどの造成作業開始は見送っていました。
というのも、このあと50cm幅の草防シートを敷いて同サイズの隙間をあけそこをアキレアたちの畝とする計画だったのですが、去年刈り込んだ厄介な大草たちの根っこを地中に残したままその上に草防シートを張りたくなかったので引き抜き際となる程度草が大きくなるのを待つ作戦でした!
5月も半ばとなった頃にいざ根っこからの雑草類根絶作戦を開始!
まぁ完全ではなくとも"可能な限り"減らせれば良いのです。
草抜き作業は雨が降った当日かその後日を狙いました。
というのも、土がドライな日は雑草たちが細根で土をガッチリ掴んでいて根っこから抜くのにそれなりの力が要るんですが、雨降りで土が湿っていると意外にもスルスルと抜けてくれるんですよ〜。
タマネギの生き残りも発見。まさか生き残っていたとは…
雑草引き抜き作業がある一角にさしかかった時、やたらネギ臭い葉っぱに出会ったんですよね。
よく見ると葉先が黄色くなっている子みんなから強烈なニラの香りがしていました。
おそらくタマネギ栽培がされてた最後の年に収穫されず放られて花が結実・種子散布したものが20年近く細々と生き残っていたのでしょう。
意外な栽培タマネギの帰化能力と生存能力の高さに驚かされました!
(ちなみにネギの葉先が黄色いのは土壌の湿りすぎサインなんだとか…)
食えるのかな…
🌷5月中旬、強敵ギシギシとの闘い🌷
この"元畑"には根っこがゴン太であり2,30センチも地中真下に伸びているとてつもなく厄介な大敵がおりました。
そうです、(エゾノ)ギシギシ(Rumex obtusifolius)です。漢字で書くとなんと"羊蹄"。
こいつの根っこがかなり厄介で、普通に引っこ抜こうとしても葉っぱしか千切れず、中途半端に地中に根っこを残せばまたそれが再生して草芽を生やすという強敵っぷり。
このギシギシをアキレア畑に1ミリたりとも残すワケにはいかないのでギシギシたちは一旦後に残しておき、土が乾いた後日に鍬で直接掘り取りという肉弾作戦を行なっていたのです。
🌷5月末、草防シートを敷いて畝の造成開始🌷
右手での徹底的な雑草引き抜き作戦からだいたい半月が経ってさらなる雑草の繁茂がみられなかったので、いよいよ次の段階へシフト!
しっかしこの面積を右手だけでやったというの我ながらすごいと思った。
人間って聖書だと「地を従えて全ての動植物を管理する役目が神より与えられた」と解釈できる文があるんですが、まさにその通りだよなぁ…と妙な感心。
後のことを考えてやや値の張る8年耐久の草防シートを敷く作業と並行して待たせっきりのアキレア鉢苗たちを定植開始したのがここ1週間でのお話!
この黒シートは加温マルチになるのではなく、あくまで草防と通り道としての役割。なので真下の細かい雑草根っこは気にしする必要なしと判断した。
とりあえずは6/1までに通路4面部を敷設完了していました!
その両サイドがアキレアの畝となるので、この時点で定植可能エリアは5面分出来ています。
シートを敷設開始したのは日陰が強いエリアから…
まぁみなさん上の写真を見てお分かりでしょうが、奥のサクラの木の木陰がガッツリ敷設開始した畝のあたりに被ってるんですよね。
これが低い日照リスクのひとつなワケなんですな。
だからといってサクラと栗の大木を切るわけにもいかんし、むしろアキレアについての論文で日陰での精油品質についての研究があったのでそのケースを検証する目的でもこの木陰エリアを活用することにしたのです。
(対照実験なので日が照ってるエリアにもちゃんと同じ品種植える)
でこちらが本日6/3先ほど19時までのようす〜。
最後のギシギシ大繁茂エリアを殲滅完了し、明日には乾燥と日照を好むAchillea filipendulinaやAchillea ageratum(スイートヤロウ)を植える畝も確保できたな〜と達成感。
BGM聴きながらギシギシの根っこを掘り出す作業はここまでくるとなんだかアドレナリン出てか楽しく感じるようになってしまったんですよね。
そう考えるとギシギシとのお別れはなんだか寂しいもんです(どの口が言ってる!)
今後の天気をアプリで確認したら関東は豪雨に苛まれてるところですが北海道はしばらく雨が降らない初夏晴れのようなので、近日中に今抱えているアキレア苗たちをどんどん定植進めてしまいたいと思ってます!
6月も到来してしまったので、野生群体のアキレア蒸留シーズンインとなってしまったので相変わらずちょこちょこ更新というよりかは数日〜1週間分の作業進捗をまとめてボンっと上げる形にはなりますが、、、
裏庭のハーブ園化計画のようすをちまちま見てくれてると嬉しいですね。
北海道人ってやたら「開拓すること」が好きな性分なんでしょうかね?
今の活動がどうなってくのか乞うぞご期待を!