【蒸留日記vol.15-2】ストローブマツの葉っぱからエッセンシャルオイルを得てみる定量実験!
前回、松ぼっくりのみからの精油抽出実験を記事にしましたが、今回は相対して葉っぱ(Pine needles)オンリーでの抽出・定量実験です!
松ぼっくりと同じく、雪の上に落ちていた枝葉が土に帰ってしまう前に資源回収しよう!という名分で行うので、雪上の葉っぱのみを回収して実験材料とします。
コチラは前回検証(松ぼっくり単体蒸留)の記事となります⤴︎⤴︎
●ストローブマツ葉っぱの他の利用法
どうやらストローブマツ(Pinus strobus)はハーブティの一種である「松葉茶」として飲まれるようです。
日本でも原産国の北アメリカでも松葉茶として飲まれるようで、ビタミンを多く含むほか、どうやら松類のなかでレモンティーのような香りが立つからだそう。
日本はストローブマツは自生していないので、近縁種であるアカマツなどの松葉を利用しているみたいです。
(ここでエフゲニーマエダ氏"何か"に気づく)
●Material & Method
昨日松ぼっくり回収をやった際に回収していた葉っぱからも精油を抽出してみます!
この時点ではまだ【抽出量の定量化】については考えておらず、あくまで香り品質の比較検証という目的だけでした。(言い訳)
なので釜を満杯にするほどのバイオマス量は用意できてませんでした。
※ちょっとここは実験手法としては結果の"信頼性"を不明確にする要因で、理系出身としてはナンセンスなので特筆・お詫びしておきます。。。
-松かさと葉っぱとでは精油の抽出速度が違うだろう予想-
また、葉っぱにおいての精油が含まれている部分は、葉っぱの中(葉肉内部)なので、精油が飛び出すのに時間を要すだろうこと想像できます。
松ぼっくりに付着している松ヤニは高温水蒸気によって一旦溶解して精油成分が露出するので、精油抽出(の効率)が早いようです。
のように硬いマツ葉では抽出に時間がかかること予想されるので、ほか針葉樹などと同じ2時間はきっかし回そうと思います。
●葉っぱからはどれだけ精油が抽出できたか?
松ヤニが明らかにこびりついていた松ぼっくりとは打って変わって、精油の溜まりが明らかにスローペースでした。
おそらくマツ葉の細胞内からの抽出なので、高温の蒸気に蒸されて細胞内圧が上がってじわじわと精油成分が染み出します。
やはり含有部位の違いからか、ストローブマツの針葉からは際立って大量の精油は抽出できないもようです。。。
◆メインテーマである、香りの違いを官能品評!
えー、本記事での大いなる検証材料がここに揃いました。
5mLバイアル管のフタ表記にあるように、vol.15で得た松ぼっくりオイルと、今回得た葉っぱオイルがあります。
これを嗅ぎ味わって違いを見出していこうと思います!
さて続いて葉っぱ単体から抽出した香り。。。
という言語化になります!笑
前回の松ぼっくり蒸留の検証後総論ではこんな懸念を書いていました。
●総論・議論!
まず2記事分の検証によって、同じストローブマツの作り出すアロマ(精油)でも部位によってしっかり香りの味わいが違うことを確かめられました!
これによってストローブマツの①松かさオイルと②葉っぱオイルの区別化という林業上での付加価値の向上を目指せるかと思います!
松かさオイルは特に大量に抽出できるので、ウッディ系のアロマバリエーションとしてはかなり主力になりうるんじゃなかな〜〜〜と勝手に楽しみにしてます!
文頭に仕事ください告知を張り出すレベルで生活資金がヤバいので、この先のエビデンスを基にした香りの違いについての考察章は有料とさせていただきます!
少し頭の使える人ならば、ほかの精油製造において同じように差別化・バリエーション展開ができるので!
ようはエフゲニーマエダに仕事を作ってやってください。。。
- ストローブマツの香りの違いは何によって生じているか?を化学的に考察 -
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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。