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🏮秋祭り2024 - 屋根綱を張りながら考えたこと -

地車曳航

昨日は秋晴れの中、早朝から陽が沈むまで地元砂地区の地車(だんじり)曳航でした。
四條畷市内、多くの地域で地車を見かけられたと思います。

今年も忍ケ丘駅前ロータリーに、3地区の地車が集まりました。
砂地区のより大きい、2地区の地車です。

左:岡山地区
右:清滝地区

屋根綱

私は、いつも屋根綱の担当です。

神社までの坂を上り切り、ホッとする瞬間
途中までしか上れない時は、
岡山地区の方に助けてもらいます

岸和田の地車と違い、この地域のものは子ども達に地車の前から伸ばした綱をひき大人が後ろから押していく、つまり、歩くスピードより遅く進んでいきます。

そんなゆっくりしたスピードの中、屋根綱を張りながら「道路がアスファルト舗装されていない時代、屋根綱担当者の役目は今より重要だった」などと考えたりしていました。

屋根綱の役目は転倒防止だと思っていますので、昔でしたら曳航中に道路の穴に車輪(こま)を取られたりして危険だったのでしょう。
ですので、今では道路が良くなっていますので、それほど危険はないと考えます。

車輪(こま)

特に車輪が中央に寄っていますので、転倒のみを考えた場合、バランス的には最悪な位置についています。

でも、狭いところを通る時には、この車輪の位置が絶妙なのです。
狭い道路で、電柱についているカーブミラーなどが地車の屋根にあたるとき、屋根に乗っている人が電柱を足で押すことで屋根が逆方向に傾き、無事通ることができるのです。

車輪が浮くことはないのですが、車輪が中央についていることで、全体に歪みやすくなっていると思います。

車輪は2個を1セットにし
前後に取り付けます

しかし、この車輪が問題を起こします。

径が近い車輪を合わせて組みます

まず、真っ直ぐに進まない。
4つの車輪が微妙に径が違うので、まっすぐ進む方が奇跡なのです。
ですので、直角に曲がる時も狭い道ですと10分程かかかります。

砂利道や土埃のたつ道路だった時代は、車輪を滑らせて簡単に方向を変えることができた様に思います。

しかも、タイヤの動きが悪いのか進めるだけでも相当な力が必要です。
でも、このことが坂を下る時は良い方向に働きます。
下り坂でもゆっくり進んでいくので安全なのです。


屋根綱をひきながら屋根綱の重要性をこえ「地車の形状、特に車輪に関しては、昔の方が理にかなっていた」と結論づけちゃいました。

だからと言って、ゴムタイヤに変えたりブレーキやハンドル、それこそエンジンまで・・・本末転倒です(笑)

彼岸花

秋祭りの時期、彼岸花が綺麗に咲いています。

ど根性彼岸花

一世風靡した「ど根性大根」ではありませんが、毎年、歩道とブロック塀の間のこの場所で咲いています。


来年の彼岸花が咲く頃、再び地車曳航です。
地域の皆さん、来年も頑張りましょう、また、今年はお疲れ様でした。

<了>