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無心活動のススメ

「24時間動き続けているね」


学生時代に言われました。
休めと言われてもどこかへ行くなり何かをしていないと落ち着かない性分。

高校生の時が一番酷かった。
勉強ロボットと異名を付けられてもお構いなしに暇さえあれば勉強していた。気持ち悪いとストレートに言ってこなかったのが友人の優しさだ。

高校の先生もやはり根詰めてやりすぎている私を見て少しリフレッシュさせた方が良いと思ったのか、
「週末にお菓子とか作ってみたらどうかな?」と提案してきた。

言われたからやってみるかくらいの気持ちで、抹茶クッキーを作ってみた。
(この頃は謎に上から目線、向かう所敵なしという井の中の蛙だった)

小さい頃から母のお菓子作りを手伝っていたので、要領は分かっていた。
勉強以外のこと、かつ、手を細かく動かしていく作業は実に久しぶり。
「勉強さえしてれば他は何もしなくても怒らないでしょ?」と偉そうな考えの持ち主だったので家事は一切やっていない。


お菓子作りは材料を正確に測ること、そして入れるタイミングが大事。
一つひとつ注意深く丁寧に工程を進める。
最後にオーブンをジーっと見つめながら、形状や色味が変化していく様を見て「今だ」というタイミングで取り出す。
出来たてをパクパクして、美味い。
脳の糖分消費が半端ないため、クッキーが脳に栄養を与えてくれる。
糖分が沁みる。

お菓子作りやちょっと時間をかける料理等なんでも良いが、
ある作業に没頭することを「無心活動」と私は呼んでいる。

最近読んだ本でも現在進行形で起きていることに集中するのは
意味もなく思考を働かせてダラダラと脳を使ってしまうことを避けられるので脳が休まるそうだ。

さらに活動のジャンルが食べ物関係だと出来上がったものがあり、
それが好きなものだと食べれば美味しいという楽しみがある。
結果的に脳も休まってくれるならラッキーだ。

動き続けないとダメな私が編み出した休息方法。


これはコロナ渦で行動が制限された時にも役立った。
GWに毎食凝った料理を作ることにして、材料を無駄なく使いきれるように献立表を作成し材料を買い込み実行した。


休むのが苦手な人にはおススメしたい。


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