「元気を出して」 宇佐美百合子 江村信一
「人生に失敗なんかない。あるとしたら、たったひとつ失敗した、とおもい悩むこと。」
「元気を出して」 宇佐美百合子 江村信一
『どうして生まれてきたんだろうー?』
生きていたら、何度か遭遇する疑問ではないでしょうか?
「いっしょに自分探しの旅にでかけましょう。」と、著者のやさしい語りでこの本は、はじまります。
そして
いっしょに旅をするのがこの絵本のキャラクター ”ぷよよん”です。
著者は、元CBCのアナウンサーから
心理カウンセラーになった宇佐美百合子さん。
絵は、サンリオでキャラクターデザインに携わった江村信一さん。
2人の強力タッグが組まれた、とってもやさしい絵本。
絵を見ているだけでも、
心がフワフワッとして、
癒されていくのがわかります。
うまくいかなかったり、憎たらしい人がいたから、普通のことがありがたく感じます。
また、自分の家族や、まわりのやさしい人たちの気持ちがより心に沁みます。
今までわかっているつもりだったけど、やさしい言葉と絵を見ていると、何もわかっていなかったんだと気づかされました。
ステキな言葉が、心の中に溶け込んできます。
たとえ失敗したとしても、次にうまくいけば、それは失敗ではなくなります。「失敗」は失敗したと思い悩むことだったんです。
つらいときは、ガマンせずに泣いて、落ち込む。そのほうが、心に良いんですよね。はやく立ち直れるんだと思います。
心からあったまる本でした。
どこからでも読めますし、心がつらくなったらパッと開けてみると、言葉と絵が心の中に沁み込んできます。
宇佐美さんは、あとがきにこう綴っています。
【出典】
「元気を出して」 宇佐美百合子 江村信一 PHP研究所