「自信」を再定義
「自信とは?」
これに関して多くの人が色んな考察をしていると思います。
そして最近は「自信なんかいらない!行動しろ!」みたいなことも聞くことが増えました。
しかし、そもそも「自信」とは何でしょうか。
「自信」は目に見えないものですし、実際よく分からないですよね。
漢字を分解すれば「自らを信じること」となります。
では自分の"何を"信じているのでしょうか。
「自信」という言葉を因数分解してみたいと思います。
大きな枠組みとして「自分」
より詳しくするならば「自分という存在そのものへの自信」となります。
では「自分という存在への自信」とは何でしょうか?
私たち「人間」という存在は時間軸で分けれると考えることができます。
「過去の自分」「現在の自分」「未来の自分」
「現在の自分への自信」から考えると、「現在の自分」とは「過去の積み重ね」によって生まれたものなので、「過去の自分」であるとも言えます。
つまり「現在の自分が持つ自信」とは「過去の自分が積み重ねてきたもの」ということです。
自分がどのように生きてきたのか、何を成してきたのか、どんな行動をしてきたかによって「現在の自分の自信」が形作られるということです。
例えば私は大学4年間で合気道を3段まで取得し、その後、警視庁でも別流派の合気道を3段まで取得し女性警察官に指導をしていました。
さらに大学時代、警察官時代の休日や勤務後に他の武道や格闘技の稽古や研究を独自に続けていました。
そのような“過去”を積み重ねていたため、今でもたまに大学の合気道部の稽古にお邪魔した時に、“自信を持って”技の指導ができるのです。
これが大学時代、警察官時代にただ何となく合気道をやっていただけでは効果的な指導や本当に効く技の指導をできる“自信”を持てていなかったことでしょう。
つまり「現在の自分の自信」とは「過去にどれだけのものを積み重ねてきたのか」、
そしてそれができる能力が自分にはあり、どの程度の結果が出るのかをある程度把握していることではないでしょうか。
だから「自信がないのでできません」と言う時は、それを行うための積み重ねが不十分な状態のため、うまくいく結果の予想ができない状態のことなのです。
これを「過去によって作られる自信」と定義しましょう。
これは「条件付きの自信」とも言えます。
ではもう一つの自信があると思いますよね。
それは「無条件の自信」です。
では「無条件の自信」と言いますが、これをただ単に無条件だからと終わらせるのは勿体無いですし、再現性はないですよね。
「無条件の自信」を私は「未来の自分に対する確信」ではないかと考えています。
「1年後の自分も、5年後の自分も、10年後も自分もきっと今より良くなっている」と確信しているということです。
だけど、そもそも未来がどうなるかなんて誰にも分からないものですよね。
それでも現在の自分を信じるのではなく、未来の自分を信じているのです。
ということは未来の自分を信じているので、現在の自分の自信の有無は関係ないのです。
だから「自信なんていらない」という考え方が生まれるのです。
未来はどうなるか分からないのに、謎の確信を持っているから「無条件の自信」とも言われるのでしょう。
つまり、この「未来への謎の確信」を得られれば「無条件の自信」を得ることができるということです。
そこで必要になるのは「そうぞう力」と「セルフイメージの塗り変え」と考えています。
現在の自分からどんな未来へと繋がるかの可能性は無数にあります。
その無数の可能性をどれだけ自分の中から「創造」し「想像」するのか、そしてその中から未来を選択し、そこにセルフイメージを移していくのです。
それが元々のコーチングです。
コーチングを日本に持ち込んだ苫米地先生は、コーチングをただの目標達成術としての説明をしていません。
で、次は「そうぞう力」と「セルフイメージを塗り替える」には何が必要なのか、ということです。
それに関してはかなりの分量になるので別の記事でお話します。
更新をお楽しみに。
つまり自信とは
「過去によって作られる自信」(条件付きの自信)
「未来の自分に対する確信」(無条件の自信)
に分かれるということをお話しました。
と、いうことは・・・
今の自分に自信がなくても、そこに縛られる必要はないわけです。
自信をつけれるかどうかは自分次第ということですね。
ではでは。