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合気道に限らず、多くの武道において「型」をすることは重要だとよく聞きますよね。

「でも型なんてやっても実戦じゃ使えないじゃないか」

大学時代の私が思っていたことです。

当時は少林寺拳法部の友人とよく組手をしていました。

その際に型にある技を使おうとしても全く使うことができなかったのです。

平均2週間に1回を3年間、約72回の組手のうち、合気道の技が決まったのは1回のみ。

(2週間に1回の理由は1回の組手の怪我が治るのに必要な期間だったから)

そもそも型と同じ状況になることは滅多にありません。

しかも抵抗されたり、逃げられたり、反撃されたり。

「じゃあ型をやる意味はあるのか」

今の私ならこう答えます。

「型はもちろん必要」

「じゃあ何で型をやるの?」

一つ目は合気道の技を知るため。

二つ目は合気道特有の身体操作を身につけるため。

一つ目は当然のこと。

一ヶ条(一教)
二ヶ条(二教)
三ヶ条(三教)
四ヶ条(四教)
四方投げ
小手返し
天地投げ
入り身投げ

などなど。

そもそもどんな技が合気道にあるのかを知るために型を行うことは非常に有効です。

そして私が非常に重要だと思ってるのが二つ目。

合気道特有の身体操作を身につけること。

型稽古にも段階があると考えています。

第1段階 形を覚えて技を知る
第2段階 抵抗する相手に技をかける
第3段階 身につけた身体操作を他の技にも応用

この第2段階を超えるためには「抵抗されても技が極まる」必要があります。

そのためには「姿勢」「脱力」「呼吸」「精神」「張力」と色々な要素が組み合わさることに。

そのどれかが欠けると相手は反応し、抵抗、反撃をしてきます。

全て揃って始めて、相手は「抵抗する要点」を掴むことができずに技を受けてしまう、という状態になるのです。

「姿勢」「脱力」「呼吸」「精神」「張力」を揃えるための稽古として、型稽古の第2段階を行う、ということ。

そこで本当に効く技が「型稽古」で形作られていきます。

その意識で型を行っていくと、「合気道特有の身体操作」が体に染み込んでいきます。

それが全身に染み込むと、型をする時に「自然とその動きができる」状態に。

一つの型ができるようになると、他の型にも共通する身体操作に気づきます。

そうすると他の型も連なるようにレベルUP。

「精度を上げる」とも言い換えられますね。

ここでいう「精度」とは「型を通して身体感覚を細分化していく」こと。

「合気道の技の精度を上げ、柔軟に使うことで実戦で活かせるようにする」

ためには、型稽古はかなりの重要性を持ちます。

建物の土台を作ることに近いですね。

土台を作る建築作業が「型稽古」

その結果、作られた土台は「合気道の身体操作」

「合気道を実戦で活かす」となると、「型」はとても大切な稽古なのです。

ではでは。

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