日本酒のマーケティング戦略など……
酒ばかり呑んでいるわけではありません。
白神山地の麓で造られた酒『山本』を吞みながらその酒蔵のHPを見ていて感じたことがあったので、少々。
(タイトル写真は、中国が買ってくれなくなって困っているというホタテを使ったシーフードパスタを昼に食し、残りを晩酌に生食したものでR)
HPのタイトルは『YAMAMOTO Brewery』、いきなり英語で項目など表記されており、昨今、海外を視野に入れている酒蔵は多いのでしょうね。
昨年呑んだフルーティー微炭酸系の日本酒は、ラベルにも大きめの英語表記があり、やはり輸出を想定しているのだろう、と想像します:
欧州市場などで白ワインと競合するのでしょう。ただ、日本酒は、ワイン以上に冷蔵輸送による品質保持に神経とコストがかかりそうです。
山本酒造の製品紹介を眺めていたら、ユニークな商品がありました。
社長の息子さん(小学生と中学生)が野球をしており、懇親会に持って行く酒が野球のラベルだったら盛り上がるのではないかと思って商品化したそうです。
『逆転サヨナラ満塁ホームラン』の方がグレードが高い。
でもさ、ピッチャーの立場からすれば『ツーアウトフルベース』はイヤだし、『逆転サヨナラ満塁ホームラン』って、最悪ですよね。おそらく息子さんたちのポジションは、投手ではなかったのでしょう。
なお、娘さんはバスケットボールをやっていらっしゃるとのことで……
ま、公私混同っぽい気配もありますが、意外と贈答品としてウケるかも。
こんなのもありました:
この手の『変わり種』に眉を顰める日本酒愛好家(伝統愛好家?)がいるかもしれないけれど、『多様性』の時代です、
「大いに結構、ウケればなんでも良し」
とエンタメ小説を書く人間は思うのですが……。
むしろ、この社長さんが日常生活の中で、
(……こんな時にこんな酒があったらウケるかも……)
と発想し、それを即(かどうかは知らないが)商品化する、という部分、『答えがない時代』のマーケティング戦略としてアリじゃない ── と思うのです。