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#出会い

尾道の町には「余白」がある。支局時代の出会いで気付いたこと (報道センター社会担当・田中謙太郎)

尾道の町には「余白」がある。支局時代の出会いで気付いたこと (報道センター社会担当・田中謙太郎)

 「ここは余白がある町だと思ったんだよ」 ある男性から聞いた言葉が、ずっと頭の中に残っている。
 その町は、今年の2月まで4年間、支局の記者として暮らした広島県尾道市。広島市から東に80キロ離れた、瀬戸内の港町だ。自ら選んで住んだわけではないが、確かに余白を感じる町だった。人を引き寄せ、溶け込ませる不思議な力があった。

 尾道で私は昨年、「雑居雑感(ざっきょざっかん)」という本を書いた。さまざま

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