シチリア①〜最大都市・パレルモの魅力〜
ナポリの街は十分に楽しんだ。
それではシチリアに行こう。
フェリーでシチリア島へ
ナポリの街ぶらと教会巡りを終え、ホテルに戻って荷物をピックアップした。ナポリ港にあるシチリア行きのフェリー乗り場に午後4時30分に到着。ネットで購入したチケットを窓口で引き換え、乗船時間まで待合室の椅子に腰掛けて過ごした。
午後6時、アメリカ出身のおばちゃんたちと談笑していると乗船手続きが始まった。こんな大きなフェリーに乗るのは初めてなので、少しウキウキしながら船内を探検。スタッフのおじさんに「どこへ行くんだ笑」と止められたこともあった。
シチリア島・パレルモに到着
シチリアのパレルモ港に午前8時ごろに到着した。昨日は船内のWi-Fiが有料だったこともあり、早くベッドに入ったものの船酔いであまり眠れなかった。島に降り立ったのは午前10時ごろ。シチリアの心地よい日差しの下で大きく背伸びをした。
早速、港近くの大通りに出てホテルに向かおうとしたが、シチリアのオフラインマップをダウンロードしていないことに気がついた。基本的にwi-fiしか使わないスタイルで旅をしていたので「どうしたものか」と少し考える。
しばらく思案していると同じフェリーに乗っていたカナダ人カップルが通りかかった。彼らはバスを探していたが、こっちの事情を知るとスマホでホテルの場所を検索してくれた。スマホの画面を撮影させてもらい、いざホテルへ。
パレルモ観光
パレルモは、大まかに分けると現代的な雰囲気の新市街と歴史的な街並みが残る旧市街からなる。今回宿泊するホテルは、新市街の中でも高級ブティックなどが立ち並ぶリベルタ通り近くに立地していた。
カナダ人カップルに調べてもらった情報を頼りになんとかホテルに到着。チャーミングな受付のおじさんにチェックイン手続きをしてもらい、すぐさま街の中心部に向かって歩き始めた。
ポリテアマ劇場
ブティックが立ち並ぶリベルタ通りを抜けて中心部に行くとルッジェーロ・セッティモ広場がある。隣接したポリテアマ劇場は、門に乗っかっているたくさんのブロンズ像が印象的だ。
マッシモ劇場
お店が立ち並ぶ賑やかな通りを抜けるとパレルモの有名なオペラ劇場が現れた。名作として知られる映画「ゴッドファーザー」の撮影に使われた建物らしい。内部を見学する英語のツアーがあったので、なんとなく参加してみた。
スタッフのお姉さんに連れられてオペラ劇場の中へ。これまでオペラを見たことがないし、劇場にも入ったことがないのでとても新鮮だった。上からステージを見渡すと中世の貴族になったような気分になり、無性にオペラグラスが欲しくなった。
フェリーチェ門
マッシモ劇場付近からバスに乗り、街をぐるぐる。海沿いのフェリーチェ門で一旦降車し、あたりを散策しながら海の景色を楽しんだ。地元民や観光客も気持ちよく晴れ上がった空の下でゆったりと過ごしていた。
オラトリオデイビアンキ(oratorio dei bianchi)
海沿いから下町的な雰囲気の路地に入っていたときにた偶然見つけた建物。おそらく教会ではない。地元の気の良いおじいさん的なスタッフに誘われて内部の見学した。(後で調べたところ、Googleマップでは「白の礼拝堂」と表示されている)
ここは無料で入ることができる。内部には、白い彫刻などの美術品がたくさん展示されていた。2階部分には礼拝堂ようなホールがあり、夕方の西日が差し込む中で不思議と心が落ち着いた。
あとがき
パレルモに滞在中、パン屋さんをしょっちゅう利用した。確かバスの音声ガイドによるとパレルモにはパン屋さんがたくさんあり、各店でオリジナル商品を作っているとか。ちょっと記憶が定かではないが。
印象に残っているのは、ホテルの近くにあったお店とポリテアマ劇場をマッシモ劇場方向に進んだ路地にあるお店だった。
1つ目のホテル付近のお店は、小粋なおじさんがおまけしてくれたことが思い出だ。おじさんは、パンを袋詰めしながら「どうしようかな〜」と芝居がかったジェスチャーをしたあと、おまけのパンを何個か入れてくれた。
2つ目のお店は、ぱっと見ではわからない路地裏にあり、表の看板に誘われて恐る恐る路地に入っていくと小さなお店があった。店に入るとスタッフさんが「この店に日本人が来たわ!」みたいな感じで喜んでくれた。店内の客が持っていた商品を指差して「これください」と言ったら、その客に「これは僕のだよ笑」と冗談を言われたのを思い出す。
パレルモは終わらない。次は旧市街付近を中心に巡る。