フィレンツェ②〜日曜日の観光は色々ある〜
フィレンツェ観光2日目、街を縦横無尽に駆け回る。
しかし、またもやリオンの時のように日程的な問題に苦しむ。
観光しようにも今日は日曜日だ
フランス・リオンの時は、レイバーデーにぶち当たって計画が狂った。
今回は、毎週必ずやってくる日曜日の存在を完全に忘れていた。
今までどうしていたんだろうと不思議に思う。
どうして日曜日が困るのかというと教会など宗教施設に入れない場合があるのだ。午前中は、ミサをやっているので、一般の人の入場は制限されるらしい。
(後々調べたところ、フィレンツェの大きな教会は、午後空いているとのこと)
街歩き①(2日日)
日曜日の午後に教会などが空いているとは、つゆ知らず観光計画を変更。
街を散策しながら空いている施設を巡ることにした。
朝の川沿いを歩いてみると静かで、晴れ上がった青空も気持ちがいい。
朝ご飯を食べにふらっとカフェに入ったら、とても高いところだった。
たまには、贅沢なモーニングをいただくのも良いだろうと決心。
さりげなく辺りの様子を伺い、注文の仕方や内容を観察してから注文した。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
午前中に訪れたので、ミサの時間だった。
不思議な外観が、遠くからでも観光客の目を引く。
特に上部にある丸い窓は、これまでみたことがないような気がした。
サン・ロレンツォ聖堂
フィレンツェ最古の教会の1つ「サン・ロレンツォ聖堂」。
またもやこれまで見てきた教会の外観とは全く違う姿に驚く。
今日は日曜日、入り口付近にいたおじさんに「休みだよ」と優しく教えられた。
メディチ家礼拝堂
聖堂の外観を眺めた後、建物の裏側にあるメディチ家の入り口へ向かった。
ここの一番の見どころは「君主の礼拝堂」。
天井を見上げると新旧約聖書を題材にした壮大な天井画を見ることができる。
円形の内部をぐるりと巡り、十字架の後ろ側から天井を見上げた。
普段見ることができないアングルから見た景色は、一味違う新しい構図。
何か一つの物語を見せられているようで、このうえなく美しく見えた。
この日は、5月の第1日曜日
日曜日は、困ったことばかりではなかった。
イタリアでは、毎月第1日曜日が国立美術館などの無料開放デーになっていた。
そんな事情もよく分からないまま、なぜか「タダで入れるじゃん」と喜んだ。
アカデミア美術館
ミケランジェロ作の彫刻を数多く展示している「アカデミア美術館」。
長い列を並び、ようやく受付にたどり着くとチケットらしきものを手渡された。
(無料開放デーなので、お金を払わず、チケットもらえたらしい)
美術品を鑑賞しながら館内を進んでいると見覚えのある彫刻が。
人だかりができているその彫刻は「ダビデ像」だった。
いくつかレプリカがあるらしいが、こちらが本物ということらしい。
街歩き②(3日目)
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
ドゥオーモ(大聖堂)、サン・ジョヴァンニ洗礼堂 、ジョットの鐘楼の三つの建築物で構成されるフィレンツェのシンボル的存在。フィレンツェ歴史地区に含まれる世界遺産になっている。
内部の空間は、印象的な外観に対してシンプルな作り。
正面扉上部には、不思議な形の時計があり、人々の目を引く。
ずっと本物だと思っていたが、後々調べるとフレスコ画の時計だったらしい。
最後の審判
実は前日の日曜日に一度訪れたが、見ることができなかったので、再チャレンジ。
ミラノで「最後の晩餐」を見られなかったことが、脳裏にちらついた。
観光3日目に電車で移動する予定だったが、チケットを変更して見にやってきた。
天井のクーポラ(半球状の屋根)部分に描かれている「最後の審判」。
天井一面に広がるフレスコ画の迫力に圧倒された。
しかし、後々、ひとつ大きな勘違いしていたことに気づく。
次の行き先・「ローマ」を訪れた際にあることに気づいた。
ヴァチカン市国にミケランジェロの「最後の審判」があるではないか。
自分の無知ゆえの勘違いだった。
フィレンツェで「最後の審判」という言葉を目にした時に、勝手に「有名なアレだ」と思ってしまった自分がいた。フィレンツェの方は、違う作者が描いたのもので、そもそも「最後の審判」という構図の作品が世の中にはたくさんあるらしい。
あとがき
この旅では、訪れる土地について調べることがあっても、そこで見る建物や美術作品について事前に調べることはなかった。その代わり、ツアーに参加してガイドさんから情報を聞くことで、現地の様子を確かめながら知識を得た。
その中でひときわ惹かれるものとの出会いもあった。
今は旅を終え、興味を持ったものに関する本を読んで理解を深めている。
旅行記では、これから先に出会い、noteに書くことになるだろう。
次の目的地は、すでに前述した「ローマ」だ。
歴史あふれる街・ローマ。
一筋縄ではいかない思い出深いところとなった。
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