ローマ②〜バチカン市国など〜
ローマ観光は、2日目、3日目と続いていく。
バチカン市国などをはじめ、さまざまな場所を巡った。
バチカン市国へ
イタリアの首都・ローマにある「バチカン市国」。
世界で一番小さな国として知られており、世界中から観光客が押し寄せる。
国と言っても国境はなく、ローマの街からあっさり来られる気軽さが良い。
ローマ市内から地下鉄に乗り、Ottaviano(オッタヴィアーノ)駅で下車。
とりあえず、主要な観光地が集まるサン・ピエトロ広場を目指す。
広場には、雨にも関わらず大勢の観光客の姿があり、人気の度合いを示していた。
バチカン美術館
バチカン市国にある世界最大規模の美術館。
様々な美術館群で構成されるこの施設は、全長7キロと言われる程の広さで、館内を個人で見学するのは、混雑の影響もあって骨が折れるらしい。
今回、少し割高にはなるが、ガイド付きのツアーを1週間ほど前に予約購入。
当日は、美術館付近にあるツアー開催会社に集合し、ガイドと美術館へ入場した。
一般のチケットよりも早く入場でき、ガイドの解説付きで効率よく館内を巡った。
美術館で印象に残っているのは、とにかく混雑していたこと。
これまで大英博物館やルーヴル美術館など訪れたが、ここは混み具合が別格だ。
ミケランジェロの「最後の審判」も静かにできないお客さんがいて残念だった。
サン・ピエトロ大聖堂
カトリックの総本山にしてキリスト教最大の建造物「サン・ピエトロ大聖堂」。
バチカン美術館の見学後に訪れたが、一歩足を踏み入れた瞬間に圧倒された。
内部は、これまでの教会建築とは一線を画す広さと装飾の美しさ。
あげればキリがないほど見るところが盛り沢山だが、特に建物の奥側が興味深い。
「パルダッキーノ」と呼ばれる大天蓋は、入口から入るとすぐに目に入ってくる。
全体を覆う黄金の縁取りと螺旋状に伸びる四本の支柱が、とても印象的だ。
その奥には、「聖ペトロの司教座」が神々しく輝いている。
大勢の人々が見上げる先には、円形窓に描かれた鳩と周りを取り囲む天使たちが。
何か別世界のものを見ているような不思議な気持ちになった。
ローマ最終章
ローマ滞在最終日、ローマ市内で回りきれていない場所を巡る。
朝、起きてホステル付近のランドリーに行き、楽しげなインド人に洗濯を頼む。
基本的に手洗いで済ませることが多かったが、ランドリーは楽ちんで良い。
パンテオン
ローマ市内にある巨大なドームをもつ建物「パンテオン」。
およそ2000年前に建てられたという古代建築には、特別な魅力がある。
ドーム状の内部は、新しさすら感じる奇妙な空間が広がっている。
映画「DUNE砂の惑星」に出てくる他の惑星の建造物を連想させる出立ち。
このまま、どこか遠い宇宙にでも運ばれていくのではと思ってしまう。
歴史的建造物に出会った時、少なからず、歴史より新しさみたいなものを感じる。
サンタンジェロ城
何かと眺めのいい場所。
テラスから見えるローマの街並み、サンタンジェロ橋がとても美しい。
そんなに観光するのに時間かからないところも良い。
カラカラ浴場
テルマエ・ロマエのイメージ強い「カラカラ浴場」、ユリウスを探しにきた。
茶色のレンガ作りの建物が残る一角には、浴場跡と見られる窪みが多数。
美しいモザイク柄の装飾もしっかりと残っていて驚いた。
あとがき
イタリア・ローマでの洗礼。
コロッセオ見学後、フォロ・ロマーノ入口で物売りの黒人さんに絡まれる。
サンタンジェロ城の前でも、またまた物売りの黒人さんに絡まれる
サンタンジェロ城の方は、結構強めに金をせびられて少し驚いた。
最初は、優しく声をかけてくるものの、いきなりすごい力で腕を掴まれる。
その後、「金を寄越せ」と凄まれるもなんとか回避。
これまでハードに絡まれたことがなかったので、初めて経験だった。
こちらが日本人だとわかってやっている様子だったので、ちょっと憂鬱になる。
日本人は、カモにされやすいから狙われるとは知っていたけど、なるほど。
そのほかにもバスの運転手と見られるイタリア人おじさんに道を尋ねたところ、「ここは、イタリアだからイタリア語を話せ」と笑われた。少し意地悪だなと思いながらも、これまでたまたま優しい人たちに助けられてきたことを実感した。
この話を宿泊しているホステルのインド人スタッフに言うと、同じアジア出身としてローマで暮らしていると少なからずそういうことに出会うと聞いた。やっぱり様々な人が一緒に暮らしている中では、いろいろあるんだなと思った。
一大観光地ローマを過ぎ、次は「ナポリ」へ。
地下都市探検や素敵な大衆食堂、居心地の良いホテル。
楽しい思い出が溢れてくる。