音が創り出す世界に身を委ねる
今日はゆっくりお休みできた日曜日。
午後から母とクラシック音楽のコンサートに行った。
私は両親の影響で、クラシック音楽のコンサートにいくのが好きだ。聴きにはいくけれど、クラシック音楽に別に詳しいわけではない。
ただ、コンサートホールに響き渡る、いつもあまり聞かない音色、音を体で感じるのが好きなのだ。
オーケストラは様々楽器で構成されるし、同じ種類の楽器を奏でる人たちが複数人いるのが通常だ。それなのに、ピタッと狂うことなくみな同じタイミングで音を出す。
もちろん、楽譜もあり指揮者もいるのだからプロからすれば当たり前と言えば当たり前なのかもしれない。それでも、いつも私はそのピタッと合うことに関心する。
そして、そのピタッと合う音が楽器ごとに鳴り響きながら、複雑な音の重なりでできる全体像を感じるのがとても心地よい。
同じ曲でも、オーケストラが違えば何かが違うし、指揮者が違えばまた何かが違う。楽譜には全てのことが描いてあるのだろうと思うのだけれど、指揮者の解釈によって、表現が変わると言ってもいい。
そう考えると、二度と同じ演奏はなく、二度と同じものを聴くことはできない。その瞬間にだけ現れる世界がそこにある。
聴く方もその瞬間をどう捉えるのか、その場にどう身を置くのかを楽しむことができる。
私はまさに、それを楽しみに行っている。演奏の間、ずっと音の鳴り響く空間の中に身を委ねている。
やっぱり何につけても、ライブはとてもいいし、その空気感とか、音の振動を直に体で感じることは、最高に気持ちがいい。
クラシック音楽ファンとはちょっと違う楽しみ方なのかもしれないが、こんな楽しみに方なら、難しいこと考えずに誰でもコンサートホールに足を運ぶことができるようになるのではないだろうか。
コンサートホールには非日常の音の世界が広がっている。
今日の曲目は、有名な曲だった。クラシック音楽ファンでない方も特に有名なメロディーの部分は知っている方も多いはず。
初めのところだけでも、もしよかったら聴いてみてください。
ベートーヴェン :交響曲第6番「田園」
ベートーヴェン :交響曲第5番「運命」