【オライリー氏からの助言】ようこそ21世紀へ#1 はじめに
こんにちは。シンラボ共同代表の草場です。
自分が取り組みたいこと、取り組むべきこと、取り組む価値のあることを考えています。その点を昨日の記事のように書こうと思いましたが、まだまだ勉強が必要ということとで、新たに本を読むことにしました。
読むとしたら、今後の時代の予測がいいなーと思い探していたら、ありました。『Welcome to the 21st century』 です。著者は、ずっと取り上げているティム・オライリー氏です。前にまとめた本、『21 Technologies for the 21st Century』同様、まとめていきます。
まずは概要から。
20世紀は1914年の第一次世界大戦の発火から始まったように、21世紀は『COVID-19』の登場から始まる。第一次世界大戦は既存の秩序を覆し、未来を掴み、その後30年間の決断は危機を次々と引き起こし、最終的にはより豊かな世界へと導いていった。COVIDは、同じような変化を予感させるものである。
このレポートでは、ティム・オライリーが、大規模な不確実性に直面しても頑健な戦略を構築するための規律であるシナリオ・プランニングを通して、このような曇った未来に備える方法を示している。どのような制度が完全に消滅する可能性があるのだろうか?その空白を埋めるために何が台頭してくるのだろうか?どのような技術がカーブを曲げるのでしょうか?このレポートを手に取って、この危機の時代をナビゲートする方法を学んでほしい。
20世紀の始まりと21世紀の始まりを比較から入り、不確実な時代にどう戦略を立てればよいかのレポートです。シナリオ・プランニングとは、以下の記事によると、「「起こりうる未来」の事業環境を、複数のシナリオとして整理・共有化し、戦略を導くための一連の手法」です。
21世紀のことを考える思考法が手に入りそうな予感。このレポートは、以下の構成です。
・概要
・二度と戻ってこないものは何か
・今、完全に予想外のことが起こるかもしれない?
・未来からのニュース
・堅牢な戦略の展開
・堅牢ではないもの
本日は概要部分について。
・概要
未来から見たら、オライリー氏のいうように、21世紀は感染症とともにはじまった、といわれるでしょう。
振り返ってみると、21世紀は、COVID-19のパンデミックが発生した今年から始まっていることがわかる。私たちは、何十年も前から警告されていたにもかかわらず、準備するほど真剣に考えたことがなかったことに目を奪われ、危機から危機へと揺れ動く世紀に入っている。
たとえCOVID-19を克服しても、これが最後のパンデミックにはならないだろう。
洪水、干ばつ、大量移住、食糧不足、気候変動による戦争、工場農場での過剰使用による抗生物質耐性の蔓延、持続不可能なレベルの経済的不平等による政治的不安定、インフラの崩壊と一般市民の生活改善への投資不足。
だから、いつ、どのようにして「普通」に戻るのかを推測したり、予測したりしている記事を読んだときは、それらを大きく割り引くように。未来は過去のようにはならない。
今後明らかなのは、「感染症が克服されても元には戻らない」ことですね。以前のような日常を想像してしまいますが、戻ってはこない。そのため、我々は今、21世紀がどういう世紀になるのかの、大事な局面に立っています。
私が提案しているのは、私たちは変曲点にいるということだ。今、私たちの社会が選択することは、今後数十年の進路に大きな影響を与える可能性がある。
今後を考える上で、20世紀を振り返るのは必須です。
私は、20世紀の二つの世界大戦の後に起こったことの違いをよく考える。第一次世界大戦の後、勝者は敗者を破産させ、敗者に賠償金を支払わせ、「普通」に戻るろうとした。しかし、世界恐慌と別の世界紛争によってその幻想は打ち砕かれた。
第二次世界大戦後、勝者は敗者を持ち上げ、彼らの再建を助け、ローマ帝国の終わり以来、ヨーロッパで最も長い平和と繁栄の期間を作った。
二回の世界大戦後の対応の違いはあまり勉強したことなかったので、勉強します。
私たちは同じような選択を迫られている。20世紀初頭の人々のように、教訓を学ぶために何十年も待つこともできるし、あるいはもっと迅速に立ち上がり、変化した世界のために今から構築を始めることもできる。
過去を未来から守ろうとすることもできるし、変化を受け入れ、壊れてしまったものを直す機会を利用することもできる。
変化の波に流されるのではなく、変化の波に乗ることができるのだ。
明日は、今後戻ってこないもの、について書きます。
草場壽一
https://sinlab.future-tech-association.org/