『春、戻る』(瀬尾まいこ/著)をオススメ!
「僕の妹の名前は望月さくら。三十六歳、誕生日は十二月二十七日だ。冬生まれなのにさくらって名前なんだよね。すごく音痴で、牛乳が飲めない。僕は妹のこと、こんなに覚えてる。お兄ちゃんの名前くらいそろそろ思い出したっていいだろう?」「さくら、結婚のこと何も言ってくれないだろう。それの文句を言いにきたんだ」
年下で見ず知らずの24歳男子が突然現れ、自分の兄だと名乗り、個人情報や好き嫌い、果ては結婚することまで何故か知っている。あり得ない場面から物語はスタートします。「もしや?」と思