見出し画像

本気で人生を変えたいなら「食」から変えるべき

かつて僕は、クローン病で、鼻からチューブを通して、そこから栄養摂取する生活を4年間も送っていた。

だから、症状が落ち着いた寛解期(かんかいき)になっても、食事制限が厳しく、食べられるものは限られていた。

でも、口から食べられること自体が幸せだと思っていたから、どんなに制限されても、どんな食事でも、本当に有難いことだと思っていた。

僕の食事は、基本、少食粗食のベジタリアン食で、消化器官に負担がかからない
・低脂肪
・低残渣
・低刺激
・高タンパク
・高カロリー
を意識した食事だった。

それを10年以上も続けた。

そのおかげで、海外で働けるくらい元気になって、イギリスでは、日本語教師をしながら、スピリチュアルの専門学校に通い、専門的な勉強もできた。

けれど、10年くらい経ったある日のこと、

「もう、こんなに元気なんだから、好きなものを食べてもいいんじゃない?」
「お酒も飲もうよ!」

「そんな修行僧みたいな生活しなくてもいいんじゃない?」

「あなたは、修行するために生まれてきたんじゃないのよ」
「あなたは、幸せになるために生まれてきたのよ」

そう言われて、妙に納得して、恐る恐る、「肉」を食べてみた。

すると、身体に衝撃が走るぐらい美味しくて、内からパワーがみなぎってくるのを感じた!

言葉では言い表せない高揚感に包まれて、そこで「肉」のパワーを思い知った。

「肉って、凄い!」
「美味しいって、ホンマ幸せ」

本気でそう思ったし、同時に、それまでの僕が、食べたいものを我慢して、実は、物凄く辛くて苦しんでいたことに気づいた。

20代の若者が食事をできなかったのだから、それは辛くて、苦しくて当たり前だ。

それなのに、僕は、それを隠して、耐えて、それでも有難いって思うとしていた。

本当は、食べたかったのに、自らの想いを封印して、感情を誤魔化して、いつも自分を麻痺させていたことを痛感した。

そうして、

「もう、我慢はイヤ!!!」
「僕も、好きなものを食べたい!」
「もっと、お肉を食べたい!」

そう思った。

それから、肉を食べるために、本気で病気を治そうと思ったし、自分の身体と対話をして、食事を追求して、できる限り、できる範囲で、日々の食事をこだわって、一食一食を有難く楽しむようにした。

すると、

人生に「色」が出た!

それまでグレーだった世界が、パッと明るくなって、どんどん体調もよくなって、肌艶も良くなった。

しかも、

驚いたことに、病気が治った!

この時、「美味しい幸せは、人を元気にする」ことを思い知ったし、何より、「人間は、日々の食べ物でできている」ことを体感した。

食べたいものを我慢して、食事制限を徹底して、完治を目指していた時は、いつも再発を恐れて、ビクビクしていたけれど、『完治ではなく元気』を目指して、自分に素直になって、生き直し始めると、人生が一変した。

15年間、ずっと52キロだった体重が、65キロに増えて、ようやく、身長177センチに見合う体型になれたし、筋肉もつけることができた。

こうして、

クローン病を発症してから26年になるが、再発をしたことはない!

もちろん、これは僕の実体験だから、すべての人に共通するわけじゃないし、医学的な根拠があるわけでもない。

だから勝手なことを言ってはいけないし、真似もしてほしくない。

だけど、それでも、肉のパワーは凄いことや食事が大事だということを言いたかった。

もし、気分が沈んでいたり、メンタルがやられたり、精神的に落ち込んでいる人がいたら、まずは、肉を食べに行ってほしいって思う。

長生きしているご長寿さんたちも、みんな「肉」を食べて、元気にしているよね?

やっぱり、肉には、もの凄いエネルギーがあるんだと思う。

そして、僕たちの身体が、日々の「食事」で出来上がっていることに気づいて、スマホやテレビを見ながら食べるのではなく、一食一食に集中して、よく噛んで、感謝して食べるべきだ。

たとえ誰が見てなくても、パックのままで食べるのではなく、せめてお皿に盛って、

「いただきます」
「ごちそうさまでした」

という意識で、食事を大切にしていれば、絶対に元気になれるんだと思う。

僕たちは、自分の中に入ってくる食物で生かされているし、それで成り立っているんだから、もし、人生でうまくいっていない人がいれば、食生活から見直した方がいい。

僕は、絶食の4年間で、食事が当たり前でないことを思い知ったから、どうしても、おせっかいに人に対して「食」の大切さを教えたくなるけれど、これを読んでくれたのなら、せめて今日の一食、ちょっと意識を進化させて食事をしてみてほしい。

あなたのちょっとした意識の進化が、必ず人生を変えてくれるから。

そして、感謝をして食事をすれば、絶対に、あなたが生きるパワーになってくれるからね。

神社昌弘(かんじゃまさひろ:本名)

https://kanja.info/contents_507.html


いいなと思ったら応援しよう!

神社昌弘|本名
僕はいま、自身が困難から学んだことを、他の人の人生に生かしてもらう活動をしています。よろしければ「サポート」をお願いします。いただいたサポートは、作家としての活動費に使わせていただきます。