「子どもの前で泣く」プラス効果2つ
子どもの前で、「強い親」やっていませんか?
悲しくてもイライラしても、ぐっとこらえる。
「親なんだからしっかりしなくちゃ」と自分に言い聞かせる。
しかし、実はこれ、教育面では逆効果。
富永雄輔さんの著書『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』
に学びます。
・子どもの前で泣く効果① 泣く姿を見せることで情操教育になる
子どもは親をモデリングして育ちます。
自分の子どもに、どんなふうに育ってほしいでしょうか。
悲しいときも悔しいときも感情を押し殺すような、我慢強い人ですか?
親が豊かな感情表現をすることで、子どもも素直に自分の感情を表すことができるようになります。
親が泣くのをガンマンすることは、実は情操教育のチャンスを逃しているのです。
・子どもの前で泣く効果② 親の愛情が直接的に伝わる
ご自分のケースを考えてみてください。
自分の感情を素直に表現し、涙を見せることができる相手とは、信頼関係があるはずです。
もしくは、それを機に信頼関係を築くことができたという経験もあるのではないでしょうか。
子どもは、親の表情や感情を敏感かつ正確に感じ取ります。
親がつらいと感じているときに真の感情を隠してしまうと、子どもは親への信頼が薄れてしまうのです。
感情という最も本能的な側面に、年齢は関係ありません。
感情面は、子どもと対等な関係のほうが、むしろいいのです。
「人生の先輩」なんて大それたことは、考えなくていい。
親が子どもに涙を見せる。
それは信頼関係と愛情表現の証です。
・学校現場でも活用している技
実はこの「感情に訴えかける技」、私は自分のクラスでも活用しています。
クラスでうまくいかないことがあったとき、こまごまと理屈で説明しようとせず、
「私が嫌だからやめて」という風にストレートに生徒に伝えることがあります。
実際、これが一番効くんですよね。
大人だからって我慢することはない。むしろ、大人こそ正直な姿を子どもに見せるべきだと思うんです。