瞑想で自分をアップデート〜LIFE 3.0
「.0」というネーミングもいい加減どうかと思いますが(最初に使われだしたのはWeb2.0だったかと)去年読んだ『LIFE 3.0』がいつの間にか日本語訳で出てますね。
著者は『宇宙をプログラムする宇宙』のセス・ロイドとMITで同僚とか。
Lifeをステージでわけ、1.0(バクテリアなどの原子生物)、2.0(現代の人類)、3.0とし、3.0とはどんなLifeなのかについて書かれています。
Life 3.0はかいつまんでいうと(本書における定義では)hardware(肉体)すらも(software=精神同様に)自分たちでアップデート、進化させていける存在だということです。
そこにはAI(本書ではAGI=Artificial General Intelligence)の進化(進歩)が当然重要な地位を占めていきます。
AGIはHuman-levelのAI、いわゆるStrong AIを意味します(少なくとも人間なみの認識レベルで課題をクリアしていく能力を持つこと)
わたしはそのへんは門外漢なので詳しくは語れませんが、それでもこの本でいわれる生命と非生命(たとえば人間とコンピュータ)の違いは、Intelligenceを持つか否かという視点でみれば「ない」のではないかと。
ようするに、AI(AGI)を動かすsoftware(情報の集まり)も生命とみなせるのではないかということ。(人のDNAもつきつめれば情報ですし)
コンマリさんも非生命(モノや場)に生命を認めていることを思い出します。
まだこうした感覚は一般的ではないのかもしれないけれど、本書をなんとなくでも読んでいくと、その感覚がふつうというか、慣れてきます。
そんな意味でもおもしろい、エキサイティングです。(不安、恐怖も感じますが)
目をつむって瞑想しているときの状態もそんなsoftwareなのかもしれない。
それを実感できる状態なのかもしれない。(目をつむっているせいで物理世界の情報が希薄になるため)
瞑想しているときの意識状態と回路基板を走っているプログラミング処理(とその結果)の状態に違いはないのかもしれない。
そんなことも感じながらすると、いつも当たり前のようにしている瞑想も毎回違う(実際違うんだけど)体験になります。
そんな体験を何度も積み重ねて経験とし、深めていくことでLife 3.0とはまた別の意味で我々は自身をアップデートしていけるのかもしれません。