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博物館·美術館

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展示の感想。 みんな行きたくな〜れ。
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#感想

復興を支える地域の文化ー3.11から10年

復興を支える地域の文化ー3.11から10年

国立民族学博物館の特別展(2021.3.3-5.23)に友人と行ってきた。

副題の通り、今年で東日本大震災から10年が経つ。そんな節目に、これまでの復興の歩みを振り返るような展示だった。

プロローグは「津波石」という下道基行さんの映像作品だ。
津波石はその名のごとく、津波の力で打ち上げられた石のことで、この作品では沖縄の石というかもはや岩が、砂浜にぽつんとある。
スクリーンに映し出される津波石

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先住民の宝

大好きな国立民族学博物館、みんぱくの、春に予定されていた特別展が新型コロナウイルスの影響で延期になっていたのだが、結局12月15日の最終日に滑り込みでみることができた。

いやもう単純に、面白かった!
さまざまな地域の「先住民」と呼ばれる人たちの宝が展示されているのだが、簡潔なわかりやすい文章と、たくさんのもの、もの、もの。
見てるだけで楽しい。
知らなかったことを知るのって楽しい。
世界にはたく

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The Citi exhibition Manga

大英博物館。
世界でもっとも有名かつ素晴らしい博物館の1つ。そう言われている。
博物館大好きな私としては、行きたい気持ちはある。きっと素晴らしいんだろうな、とわかっている。
ただ、判官びいきで大英帝国を嫌悪している私は、『でもその素晴らしい展示品たち、他国からかっさらってきたやつでしょ?』そんな意地の悪い考えが頭に響いていた。
そんなわけで、行きたいけど行きたくない大英博物館に、マンガ展をきっかけ

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アルテ・ポプラル

国立民族学博物館(みんぱく)の企画展、「アルテ・ポプラル」を見に行ってきた。

「アルテ・ポプラル」とはメキシコの大衆芸術のことで、『月刊みんぱく10月号』の記事によると、"特別な才能に恵まれた芸術家や専門の美術教育を受けたアーティストによる美術作品ではなく、感性豊かな市民と熟練した職人たちによる造形表現"だそうだ。2年前にメキシコに4か月ほど遊びに行っていた身には必見の企画展だわ、と最終日12月

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カラヴァッジョ展@あべのハルカス美術館

カラヴァッジョ展に行ってきた。
行く前にホームページでちらりと予習した。
"光と闇の明暗を明確に分ける表現"が特徴の"17世紀バロック絵画の創始者"だそうだ。
カラヴァッジョの作品10点ほどと、あとはカラヴァッジョに影響を受けた画家の作品で展示を構成しているらしい。
カラヴァッジョ展と銘打っておきながら、10点ほどの作品数で満足のいくものができているのか、少し不安だったが、せっかく朝早く起きれたの

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咲くやこの花館

咲くやこの花館

先月咲くやこの花館に行ってきた。
ビカクシダという熱帯地域原産の植物を育てており、植物園での立派な株を見に行きたかったからだ。
もともと好きな植物園だが、はっきりとした目的を持って訪れたことはなかった。

チケットを買って、入館すると、さっそく温室に入る。
扉を抜けるとすぐ、というより視界をふさぐように植物が現れる。フジのように垂れ下がっており、ちょうど小さな黄色い花が咲いている。すぐそばにイチオ

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