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地方に必要なのは、時間を稼ぎに変えるコト

地方において安くたくさんからの脱却が必要なのは述べてきている通りなのでありますが、高く少なくても価値が認められていくものとはなにか、という上で「時間」という要素が大きくあります。

日本の地方には歴史や文化にかけてきた時間が多分にしてあり、幸いにして日本は長期に渡り多少の内戦はあれど1000年単位で継続してきた系譜もあるので、神社仏閣、工芸品など地方に残るものが多数あります。

が、それを普通に価値として認識して、稼ぎに転換してきていないものが多数あります。結果的に、働く人達も若い人たちはいなくなり、継承が難しくなってしまう。

一方で、欧州を中心に世界各国で歴史という時間をテコにしている地域は多数存在し、発展しています。少人口でも稼げる町のほとんどは、時間をテコにしているのです。

どうも都市部の新しいもの、ハイテクとかばかり日本人はとらわれがちですが、いやいや、古いもの、ローテクなもので勝負かけている地域のほうが勝ち残っているんですよ。

○ 時間価値の捉え方と活用の仕方

歴史などの時間価値というものの特徴は、今からすぐには作れない、つまりは新規参入の脅威が低いというのが特徴的です。歴史、時間を作り出す技術は人間は獲得していませんから、1000年の歴史というものは、いま時点で1000年続いたものしか語れないのです。

例えば、欧州の豊かなまちの製品として3つあります。ワイン、チーズ、皮革産業です。

○ ワインの持つ時間価値の特徴

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