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人は人、自分は自分、だけど両者に関係する問題にはどう対処する?-HSS型HSPが特に意識したいアドラー心理学「共同の課題」-
1. あらすじ
はじめまして。
HSS型HSPの気質を持ち、大手SIer勤務、現在30代中盤でプロジェクトマネージャをしているShotaと申します。
先日この記事で人は人、自分は自分と割り切るためのマインドセットについて書かせていただきました。(https://note.com/shota613/n/n877f173d5e1f)
今回は人は人、自分は自分とどうしても割り切れない問題に対する対処法をアドラー心理学の考え方を元に考えてみました。
本記事が生きずらさを抱えるHSS型HSPの方のヒントになれば幸いです。
少しでも参考になった、ためになったという方は「スキ」やコメント、フォローをよろしくお願いします。記事作成の励みになります。
(コメントには必ず返信いたします!)
2. アドラー心理学「課題の分離」「共同の課題」とは?
アドラー心理学「課題の分離」とは、発生している事象について他人が解決すべき課題と自分が解決すべき課題に分けて考え、他人の課題に首を突っ込んでも無駄だから自分の課題に集中しよう、という考え方を指します。
少し抽象的な考え方なので具体例で説明します。
例えば、あなたはプロジェクトマネージャで、プロジェクトの進捗の顧客報告責任を負っています。
一方で、プロジェクトのメンバーは進捗通り作業を遂行する責任を負っています。
このとき「作業が遅延した」とすると「進捗の遅延理由とリカバリ案を顧客に説明する」はあなたの課題であり、「リカバリ案を検討し作業をリカバリする」は基本的にはメンバーの課題です。
なぜなら顧客報告責任を負うのはあなたであり、進捗通り作業を遂行する責任を負うのは「基本的に」メンバーだからです。
ここで「基本的に」とした部分が「共通の課題」に関連するところです。
アドラー心理学「共通の課題」とは、課題を分離した結果、「他者の課題」を「共同の課題」にして、部分的に引き受けるという考え方です。
先ほどの例で言うと、「リカバリ案を検討し作業をリカバリする」はメンバーの課題ですが、リカバリしきれず遅延が広がると、結果的に顧客報告の負荷がかかったり、顧客の信用を落とすなどプロジェクトマネージャであるあなたの課題にも関わってきます。
このような課題は他者の課題であっても「共同の課題」として対処したほうが良いケースとなります。
3. 「共同の課題」解決のための具体的方法
では具体的に「共同の課題」の解決はどのように行えばよいのでしょうか。先ほどの例で説明します。
<「共同の課題」解決の具体的ステップ>
①(課題の当事者(他人)があなたに)言葉に出して、相談・依頼する。 :(例)メンバーからプロジェクトマネージャにたいしリカバリ案の検討を手伝ってもらえないかと相談する
②共同の課題にするか討議する。 :(例)リカバリできないと顧客の信頼に関わるのでリカバリ案の検討まではOK、その後の具体的なスケジュール検討はメンバーが実施することで合意する
③共同の課題として取り上げれば、協力して解決策を探す。:(例)メンバーが設定したブレスト会で意見を出し、リカバリ案を共同でまとめた
ここでステップ①の相談・依頼は基本的に課題の当事者からすべきことではありますが、実際には相談しにくい場合もあると思うので、「大丈夫?困ってたら相談してね」というような声かけはあったほうが良いと思います。
4. HSS型HSPが実践するために
「共通の課題」解決の実践にあたってはHSS型HSPの方は特に相手の感情に引きずられ特に「②共同の課題にするか討議する。」の部分で必要以上に相手の課題を引き受けてしまうことが多いのではないでしょうか。
ここで意識したいのはなぜ最初に課題の分離をしたのかというところです。誰の課題かを特定するためにしたはずです。
したがって、「②共同の課題にするか討議する。」にあたっては、原則は相手が責任を持つべき課題、という前提で、とはいえ顧客の信頼にも関わるから手伝えるところは手伝って協力してやっていこう、
というスタンスで相談、合意を取り付けることを意識すべきなのではないかと思います。
日々実践する中で、共同の課題を引き受けすぎて後で後悔したり、逆に引き受けなさ過ぎて人間関係にヒビが入ったりを繰り返しながら、
少しずつうまくなっていけば良いのではないでしょうか。(私も試行錯誤しながら日々トレーニング中です。)
本記事が「共同の課題」解決がうまくなりたいと考える方に少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで本記事をご覧いただき、ありがとうございました。