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デブとサイコパスと僕

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友人であるデブとサイコパスと、そして僕。時々集まっては、しょうもないことを繰り返して無駄な時間を楽しみます。 こんな時間無駄だ、何をやっているんだ僕たちは、と笑っている瞬間が、…
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2024年5月の記事一覧

(また散歩)映画を観に行っただけなのに③

(また散歩)映画を観に行っただけなのに③

あらすじ
デブとサイコパスという友人と一緒に映画鑑賞に赴き、その後紆余曲折ありながらも念願のすき家を食べることに成功した我々だったが、サイコパスが家まで歩いて帰ろうと言い出した。すき家から家までの距離は、五キロ。

僕たちはもう若くありません。二十二歳で何を言っているのかと思う人もいるかもしれませんが、明らかに、高校の頃の自分と比べると、弱体化しているのです。その場での忍耐力もそうですし、次の日に

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(また散歩)映画を観に行っただけなのに②

(また散歩)映画を観に行っただけなのに②

前回のあらすじ。
デブとサイコパスという二人の友人と共に、映画を観に行った後に牛丼を食べようとしたところ、サイコパスに騙されて、1.6キロ先にあるすき家まで歩かされる羽目に。

僕たちは細くて暗い道を歩いていました。まだ夜十時だというのに、人が一人も歩いていません。まるでこの土地自体が呪われているかのような怪しげな雰囲気です。

サイコパスは上機嫌です。友人を騙して、1.6キロを歩くのはさぞかし楽

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(また散歩)映画を観に行っただけなのに①

(また散歩)映画を観に行っただけなのに①

デブとサイコパスという友人がいます。デブは思いの外真面目に会社の研修に励み、サイコパスは案の定絶望的な学生生活を送っています。

そんな二人と久々に予定を合わせて、恐らく感想は別でnoteにあげますが、クリストファー・ノーラン監督の『メメント』を観に行きました。三人ともそこそこのノーランファンで、デブは『ダークナイト』を何千回も見直していたり、暇人のサイコパスに至っては、ノーラン監督の作品を全て観

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友人がnoteを初めて投稿しました

友人がnoteを初めて投稿しました

僕の友人にサイコパスという人間がいます。名前から想像できるように、常人の皮を被った狂人です。

彼は毎日を憂いています。大学院での研究は進む気配を見せず、教授から日々圧力をかけられていますし、アルバイトは立っているだけの仕事で、苦しみもなければ楽しみもない無の時間を過ごしています。無の時間はすなわち虚無へと繋がり、このまま1日1日を過ごしていくことが苦痛でしかないと感じてしまうようです。

僕は彼

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