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今週米国で話題になったHRトピックを例にChatGPTの検索機能強化の恩恵を語る

ChatGPTの検索機能が強化されてからいくらか時間が経っています。AI検索エンジンというとPerplexity AIが有名ですし、現実問題として精度と言いますか性能は、ChatGPTの検索機能よりも良いような印象を受けます。実際に両者を触っているわけでないため、使用感は分からないですが、巷の反応を見る限りにおいて、そんな感想を持っています。

しかしながら、ChatGPTの検索機能が使用に堪えないわけではありません。この機能が強化されてからというもの、以前にも増してChatGPTの使い勝手が良くなったように感じるばかりです。検索ができるのとできないのとで、これほどまでに体験価値が変わるのかと驚くと同時に、Google検索が私たちにもたらした価値を再確認しています。

さて、ChatGPTの検索機能が強化され、これまで以上に多くの情報を手軽に手に入れられるようになりました。個人的にありがたいのは、全世界の情報を自分好みにピックアップして届けてもらえる点です。Google検索だと、自分が設定した国以外の情報を得るのが手間ですし、そもそも私は外国語がからっきしなので、上手く探せません。

しかしながら、ChatGPTの検索機能を使えば、たとえば、「2024年11月25日の週に米国で注目されたHuman Resource分野のビジネスに関するトピックを5つまで教えてください。米国で注目されたヒューマンリソース分野のビジネストピックスを5つまで教えてください」といった指示を出せば、米国の情報を探し出してもらえる上に、日本語で提供してもらえます。


2024年11月25日の週、米国の人事分野で注目されたビジネス関連のトピックは以下の通りです。

  1. パフォーマンス改善計画(PIP)の増加

    • パフォーマンス改善計画(PIP)は、業績が期待に達していない従業員に対し、30日から90日の間に特定の目標を達成することを求めるものです。近年、この手法の使用が増加しており、2020年には1,000人中33.4人だったのが、2023年には43.6人に増加しています。

      1. ウォール・ストリート・ジャーナル

  2. AIの倫理的使用に関する企業の課題

    • 企業が生成AIツールを採用する中、その不透明な使用が倫理的および評判上のリスクを引き起こしています。特に、AIのバイアスや従業員への影響に対する懸念が高まっています。

      1. ロイター

  3. 従業員特典の不正利用に対する取り締まり

    • 多くの企業が、従業員による特典や福利厚生の不正利用を防ぐため、「パークポリス」と呼ばれる監視体制を強化しています。これにより、効率性の向上や不正行為の抑制を図っています。

      1. ニューヨークポスト

  4. 高齢求職者に対する年齢差別

    • 調査によれば、リクルーターの約半数が57歳を雇用するには高齢すぎると考えており、熟練労働者の不足にもかかわらず、年齢差別が依然として存在しています。

      1. ザ・タイムズ

  5. 人事部門におけるAI導入とその影響

    • 一部の人事部門では、AIの導入により効率性が向上し、対人関係の業務により多くの時間を割けるようになっています。しかし、AIの導入に伴う課題や懸念も指摘されています。

      1. ニューヨークポスト

これらのトピックは、米国の人事分野における最新の動向や課題を反映しています。


結果は上記のような形で、情報源と併せて出力してもらえます。世に知られている通り、(悲しいことに)ビジネスやテクノロジーに関する先進的・発展的な情報は、米国や欧州、中国など海外の国が起点となります。日本の情報だけを集めても、世界から見れば古いなんてケースは枚挙に暇がありません。

しかし、これまでは言語の壁を筆頭に障壁があったため、海外発の先進的・発展的な情報へのアクセスは困難でした。それがたった数十文字のプロンプトでものの数分もかからずに手に入るようになったのです。これは少なくとも情報獲得における革命と言えます。

私はこれまでフリーライターとして活動する中で、様々な情報を検索や聞き込みを用いて集めてきましたし、前者に関しては他者よりも比較的速やかに欲しい情報を集められるようになっていました。一方で、それは日本国内で流通している情報が中心で、自分の限界を感じていました。

だから今回、生成AIによって国や言語の壁を越えて、より多くの情報をより高速に集められるようになったことに胸が躍ります。もっとも集めた情報の正確性を精査する必要があり、結局言語の問題は立ちはだかるわけですが、翻訳精度も上がった今、手に入れられる情報が格段に増えたのは疑いようもありません。

テクノロジーについて、使えるか使えないかの壁があるように語られて久しいですが、テクノロジーはありとあらゆる壁を壊し、公平な世界を実現する存在だと感じます。今後もAIなどのテクノロジーによって、従来私たちの前に立ちはだかっていた壁が一つずつ壊されていくことを願ってやみません。


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