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タイガーナッツの悲しい事実

健康に良いこと尽くめのスーパーフード、スペインでは「Chufa」と呼ばれポピュラーな世界最古の野菜のタイガーナッツなのに日本では何故消えて行ったの?その理由がどうしても知りたく調べてみました。

前回の記事はこちら

ブームのきっかけ

2016年のタイガーナッツブーム火付け役は「道端アンジェリカさん」。

モデルである彼女は、2015年後半ごろから自身のプロポーション維持の秘密は「タイガーナッツを食前に食べるだけ、セレブ愛用のスーパーフード」とメディアで発言。

当時、ダイエットにはナッツと言われていた上に、タイガーナッツは実は植物の実ではなく野菜(塊茎)でありベジファーストの理論と食物繊維の半端ない含有量に人を惹きつける魅力があるとメディアがこぞって取り上げたことからブームが始まったと思われます。

ブームの際のタイガーナッツの主な食し方

当時、日本では道端アンジェリカさんが紹介したのと同様に「気軽にスーパーフードを食べてダイエット」としてほんのり甘いおやつのようにそのまま食べるのが主でした(ナッツ感覚ですね。。。)。

一方、スペインでは、タイガーナッツを濾してつくる「オルチャータ」というタイガーナッツミルクが国民的飲料としてポピュラー(特にバレンシア地方)、また濾してできたナッツパルプも栄養満点、すべてを残すことなく美味しい食材にして戴きます。
(タイガーナッツを使ったレシピは後日投稿する予定です)

スペインでポピュラーなオルチャータが、当時も日本であまり流行らなかったのは、効率を追求する時短の時代に逆行する手間とコストだったのかな?と思います。

スペインからの輸入とその後

タイガーナッツの多くはスペインから輸入していました。
その後の従来の行程は、当然ながら、輸入した商品については良品を選別してパッケージに詰め商品化する。
輸入コストに加えて手間暇がかかるため、当然コストは高くなる。。。

気軽に食べられるスーパーフードであるタイガーナッツは消費者ニーズも高く、ビジネスとして商社がコスト低減も踏まえ大量買付け。

大量在庫から、、、

ここからはもう想像できると思いますが。。。。

最初は流行りものとして一度は食べてみたいという消費者も多く、売れに売れたようですが、やはり安くはないためタイガーナッツを理解してリピートする消費者は当然限定的になったといいます。

それでもなお、販売する業者は増え、少しでも安くするための値下げをしていき、その後は在庫処分価格になっていったようです。

価格が安くなること=消費者にとって嬉しいこと!

しかし、

悲しい事実

それは、値下げ競争下で一部の業者が行ったこと、

・良品の選別を疎かにしたこと
・保管・管理が十分でなかったこと

タイガーナッツは野菜なのに、、、

ご想像通り、一部の業者のためにタイガーナッツは、美味しくない、かび臭い、味がおかしい、となり、多くの人が敬遠していったようです。

スーパーフードであるタイガーナッツ、ブームが去った今改めて考えてみると悲しい事実と思いませんか?







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