地球最古の野菜、タイガーナッツって⁉
タイガーナッツは、4年ほど前にモデル発でスーパーフードとして美容と健康に良いと有名になりご存じの方も多いと思います。
最近、コロナ禍で昔の食材や製法や生活様式※に興味を持ち調べると、タイガーナッツは200万年前から我々の先祖が食糧の80%を依存していた(2014年オックスフォード大学の論文)素晴らしい食材と知り、是非お伝えしたいと思いました。
(※以前投稿した古代小麦の記事はこちら)
タイガーナッツとは
タイガーナッツはナッツと名前がついていますがナッツのような植物の実ではありません。アフリカを起源とする最古の野菜として古代より食用として使用されてきた土の中にできる「ショクヨウカヤツリグザ」の植物の塊根。野菜の仲間です。
学術名 Cyperus Esculentus
タイガーナッツの歴史
出土した頭蓋骨や歯のエナメル質の状態から200万年前から我々の先祖が食糧の80%を依存していたことが明らかになった(2014年オックスフォード大学の論文)
オルチャ―タ(タイガーナッツミルク)に関しては、古代エジプトのお墓にある石棺から埋蔵品の一つとして発見され、そのお墓の廊下や部屋の壁にタイガーナッツを砕きオイルとハチミツが加えられ金型に詰めてオーブンで焼くシーンが残っています。
紀元前5世紀には古代ギリシャの歴史家ヘロドトスが著書の中でタイガーナッツについて述べています。
200万年前からって想像がつかないけど、古代エジプトのお墓の壁画に製造まで残っていたとは驚きですね。
タイガーナッツの語源
横縞模様の粒にある細かい毛根跡が虎の縞に見える事、高い栄養価から虎のような強さを表現したものと思われる。
因みに、タイガーナッツは古くはビブロと呼ばれ、後にチュファ、英語圏でタイガーナッツと呼ぶようになったようです。
タイガーナッツの栄養
・ビタミンEとビタミンC:抗酸化作用を持つ美肌とアンチエージングに役立つ
・オレイン酸:コレステロールを適正に保つ生活習慣病の予防や肌の健康に良い
・バルミチン酸:シワやニキビの予防に役立つ
・リノール酸:生活習慣病の予防に役立つ
・ステアリン酸:抗酸化作用、肌の保湿作用、抗菌作用がある
・カリウム(水分代謝)、鉄分(貧血防止)、マグネシウム(エネルギー代謝)、等9種類のミネラルが含まれている
・食物繊維:腸の働きを促し腸内環境を整えるのに役立つのみならず、コレステロール低下や血糖値の急激な上昇を抑えるなど健康への有用性も明らかになっている。なお、タイガーナッツの食物繊維の含有量は、アーモンドの約3倍、ゴボウの約6倍弱であり、タイガーナッツ20粒はごぼう1本分。
つまり、
〇美肌・アンチエージング・生活習慣病の予防に役立つビタミン等が豊富
〇ミネラルが豊富
〇ダイエットに効果的な食物繊維が豊富
タイガーナッツの特徴
グルテンフリー、アレルギーフリー、ナッツフリー食であること
また、非遺伝子組み換え、品種改良なし、カゼインフリー、ラクトースフリー、ヴィーガン対応、マクロビアン対応、低カロリー、コレルテロールゼロ等多くの人に安心して食してもらえる食材です