葵の御紋
京都にいると二葉葵の家紋を目にすることが稀にあります。
この2枚の葉を持つ植物二葉葵、
水戸黄門など時代劇でもよく見る徳川家の家紋と同じ葵、ということで京都と徳川家と何か関係があるのか疑問に思いちょっと調べてみました。
実は、この三つ葉葵の御紋、三つ葉の葵という植物は存在しなく架空のもの。
ハート型の2枚の葉を持つ二葉葵をモデルとしてデザインされたのだったのです。
そして江戸時代、徳川一族以外の使用はご法度だったというからかなり威厳があったんです。
二葉葵の御紋
二葉葵は、
賀茂神社は京都最古の歴史があり、かつてこの地を支配していた賀茂氏(加茂・鴨・加毛を氏の名とする氏族)の氏神を祀る賀茂神社(上賀茂神社と下鴨神社)の神紋。
上賀茂神社と下鴨神社では、京都では約1500年前から始まったという毎年5月15日に行われる京都最古の例祭「葵祭」が行われます。
徳川家の葵の紋
かつて室町時代に興った三河国加茂郡松平郷の豪族である松平家(徳川家の母体)は、賀茂神社の賀茂氏(加茂・鴨・加毛を氏の名とする氏族)と親交が深く、
その松平家が二葉葵の神紋を使うようになり、かつて安祥松平家9代当主であった徳川家康は三つ葉葵の紋を使用するようになったようです。
三河国加茂郡という加茂という地名からも松平家は賀茂氏との関係から、徳川家はやはり御神紋の二葉葵をモデルにした(今でいうインスパイアされた)のですね。
京都で見かけた二葉葵
上賀茂神社のおみくじの置き物
1月2日の記事「おみくじいろいろ」で掲載した上賀茂神社のおみくじの八咫烏の胸には二葉葵が。これが上賀茂神社の神紋です。
和菓子の出町ふたば
昨年2月25日に記事にした「食べるなら当日のみ出町ふたばの魅力」の和菓子店出町ふたば。
名前の通り、「ふたば」とあり写真は一部しか写ってないがおそらく二葉葵の紋だと思います🤣
ヤサカタクシー
観光客そして京都市民の足として三つ葉のクローバー☘でおなじみのタクシー。
2020年8月時点のタクシーの数は1,300台で、そのうち4台のみ四つ葉のクローバー🍀で幸運を呼ぶタクシーとして観光客にも知名度が上昇。
わたしは出町ふたばの前で見た時にパチリ。
そして、もっとレアなのが、二葉葵のタクシー。
1,300台中2台しかないと言います。
上賀茂神社の神紋である二葉葵の葵は古語で「あふい(逢う日)」なので、二葉葵に「あふい」と表記して乗客との良き出会いを意味するそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。