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【脳と食】ブレインフードには「速効きタイプ」もあれば「遅効きタイプ」もある。

そもそもブレインフードとは何かについては、こちらのページに譲るとして、

今回は、
世の中の食べものや栄養成分などは、脳に影響を与えるスピードによって、3種類に分けることができる
という話を。


速効きタイプ

脳に影響を与えるスピードが速い、即効性のあるもの。
ただしその影響は良いものとは限りません。

  • コーヒー

  • 砂糖

  • アルコール

  • ナツメグ

  • 精神活性の強いキノコ

などがこの分類に該当します。

たとえばナツメグは、少量であれば香辛料として働き、肉や魚の臭みを消すのに役立ちます。
しかし大量に食べると、短時間のうちに幻覚に襲われます。

この分類の食べものや成分には、脳にとって特別良いといったものはあまりありません。
したがって食育総研が定義するブレインフードのリスト(※)には、この分類のものは今のところ載っていません。
(もっとも、コーヒーだけは将来ブレインフードに昇格する可能性があります)

(※)現在20種類の食材がリストに載っています。

中間タイプ

脳に影響を与えるスピードが中程度。
2、3日から数週間という時間をかけて脳に影響を及ぼすもの。

  • トリプトファンやリジンなどのアミノ酸を多く含む食材

  • コリンを多く含む食材

  • 水溶性ビタミン(とくにビタミンB類)を多く含む食材

は、だいたいこの分類に含まれます。

ここにあげた成分には神経伝達を左右する働きがあり、不足すると比較的早く脳に影響が出ます。

したがって、

  • 記憶力を上げて今度の試験の点数を取りたい

  • 集中力を高めて来週のプレゼンで成果を出したい

といった目的でブレインフードを取り入れる場合に、この分類の食べものや栄養成分を意識することになります。

遅効きタイプ

長期間にわたって脳に影響を及ぼすもの。

  • 抗酸化機能を強化した野菜・果物

  • オリーブオイル

  • チョコレート(苦いもの)

  • ナッツ類

などが該当します。

これらの食べものや成分は「防御的に働く」ものが多く、食べたところで精神状態や気分が急に変わることはあまりありません。

ですが、
日常的に摂取できているかどうかで脳の健康が大きく変わる
という性質があります。

したがって、

  • 認知症予防

  • メンタルヘルス

といった健康増進的な意図でブレインフードを取り入れる場合に、この分類の食べものを意識することになります。





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